Share
夫「充電終わったらコンセント抜いて」→「忘れた時だけ言わないで!」と逆ギレする妻、だが、夫が見せた1枚の紙で態度が一変

夫「充電終わったらコンセント抜いて」→「忘れた時だけ言わないで!」と逆ギレする妻、だが、夫が見せた1枚の紙で態度が一変
充電器に差しっぱなしの代償
我が家のコードレス掃除機が、ある日ぷつりと動かなくなった。原因は充電器に差しっぱなしによるバッテリー劣化。
修理に出すと、数万円の見積りが返ってきた。
「同じ機種、もう一回買うことになるね」
「ごめん、つい差しっぱなしにしちゃって」
結局、同じ機種を買い直した。
今度こそ壊すまいと、私は充電が終わるたびにこまめにプラグを抜くようにした。説明書にも、満充電のまま差しっぱなしにするとバッテリーが傷む、とはっきり書いてある。
ところが、台所の壁を見るたびにため息が出る。差しっぱなし。また、差しっぱなし。
「ねえ、充電終わったらコンセント抜いてって言ったよね」
「抜いてるよ。いつも気をつけてる」
「でも今、差しっぱなしだよ」
「気をつけてるのに忘れた時だけ言わないで!」
妻はぷいと顔をそむけた。
忘れた時だけ、ではない。
ほぼ毎日だ。それでも言い返せば角が立つ。私は黙って、自分でプラグを抜いた。
テーブルに置いた一枚
そんな攻防が、何度も続いた。
ある朝、台所でまた差しっぱなしのプラグを見つけて声をかけると、妻はまた同じ調子で言い張った。
「私はちゃんと抜いてるってば」
私は何も言わず、引き出しから一枚の紙を取り出した。前の掃除機の修理見積書と、買い替えたときのレシート。
数万円の数字が並んでいる。それを、妻の目の前のテーブルに静かに置いた。
「これ、前の掃除機の見積りと、買い直したときのレシート」
「えっ、なに」
「次に壊れたら、これがもう一回かかるよ」
妻が、何か言い返そうと口を開く。けれど、声にならなかった。
視線が、紙の上の金額へ落ちる。一度見て、信じられないようにもう一度見直す。
「……こんなに、かかってたの」
「……気をつけます」
絞り出すような、小さな声だった。あれだけ「ちゃんと抜いてる」と胸を張っていた人が、今はばつが悪そうに目を伏せている。
「うん、お願いね」
私はそれ以上、追い打ちはかけなかった。
冷蔵庫に貼られたメモ
その日から、台所の壁に差しっぱなしのプラグを見ることは、ぐっと減った。掃除を終えた妻が、自分からプラグを抜いていく。
「ちゃんと抜いたよ、ほら」
聞いてもいないのに、わざわざ報告までしてくる。
そしてある日、冷蔵庫にぺたりと小さなメモが貼られているのに気づいた。
妻の字で、「充電終わったら抜く」。たった一行のメモだった。
あれだけ「言うな」と突っぱねていた人が、今は誰よりプラグを気にしている。
指摘する側と、される側。我が家のささやかな立場は、あの一枚の紙で、すっかり入れ替わっていた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


