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「やっぱり行かないわ」とドタキャンしたママ友。後日、再開したママ友の信じられない一言とは

誘ったのはあなたなのに
引っ越してきて1ヶ月ほど経った頃、社宅内の幼稚園で仲良くなったママ友がいた。
子どもたちが同じクラスで、登降園のタイミングが重なるうちに自然と言葉を交わすようになった。
穏やかで話しやすい印象で、新しい環境に慣れない時期、その存在はありがたかった。
ある日、幼稚園で茶話会が開かれることになった。
「一緒に行こうよ」と誘ってくれたのは彼女の方だった。参加するか迷っていたこともあり、誰かと一緒なら、と思って「ぜひ」と答えた。
他の保護者とも顔見知りになる機会だと思うと、少し楽しみにしていた。
ところが、当日の朝、メッセージが届いた。
「やっぱり行かないわ」
理由は、嫌いなママさんが来ると分かったから、とのことだった。
突然すぎて言葉が出なかった。お菓子も飲み物も人数分用意されている。
今さら欠席するのは申し訳ない。迷いながらも、私だけで参加することにした。
会場に着くと、すでにいくつかのグループができていた。
話題は幼稚園の行事や保護者同士のエピソードが中心で、会話は弾んでいた。でも私には背景が分からない。聞こうにも、流れを止めてまで割り込める雰囲気ではなかった。
とりあえず笑顔を作りながら、誰かの会話にうなずき続けた。
でも途中からうなずくことすら難しくなった。話の流れが読めないのに、顔だけ合わせているのがどうにも苦しかった。
結局、笑顔だけ作って、ほとんど何も話さないまま終わった。帰り道、少しだけ疲れた。
謝罪のひと言もなかった
その後、茶話会の様子を彼女に話した。どんな雰囲気だったか、誰がいたか。
返ってきた言葉は「居心地悪そうだね。茶話会ってそういう感じなんだね」だった。
謝罪はなかった。誘っておいて突然キャンセルしたことへの言及も、何もなかった。
翌日も翌々日も、まるで何事もなかったように話しかけてくる。
悪気がないのかもしれない。でも、こちらが一人で知らない輪の中に放り込まれたことへの想像力が、彼女にはないのだとわかった。
嫌いなママさんがいると分かった瞬間に感情で動いて、あとは何もなかったことにする。そういう人なのだろう。
最初から誘わなければよかった、とも思う。でも今さら言えることでもない。誘われた時点では信頼していた。だからこそ、あの朝のメッセージが余計に空虚に感じられた。
付き合い方を変えるべきか、距離を置くべきか。社宅という環境で関わりを断つのも難しい。表面だけ穏やかに、でも以前ほどは踏み込まないように。答えが出ないまま、今も少しだけ胸の中にくすぶっている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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