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「久しぶり!元気?」数年ぶりに届いた友人からのメッセージ。だが、友人が送ってきた提案に思わずブロックした

仕事終わりの帰りの電車内。ポケットの中でスマホが短く震えました。
画面に目を落とすと、数年前に連絡が途絶えていた友人からのメッセージ通知。
「久しぶり!元気?」
思いがけない名前に懐かしさが込み上げ、僕は迷うことなく即座に返信しました。
「おお、久しぶり!元気にしてるよ。そっちも変わらない?」
「変わらず元気にしてるよ!」
学生時代にバカなことばかりして笑い合った記憶。
彼との思い出は、激務に疲れた30代の心にスッと染み渡るような気がしたのです。
自然すぎる会話の裏に潜んでいた違和感
それからしばらく、僕たちは他愛のない昔話で盛り上がりました。
しかし、会話が温まってきた絶妙なタイミングで、唐突に話題の方向が変わりました。
「実はさ、最近すごくいいビジネスを始めて。今の仕事、満足してる?」
画面を打つ指先が、ピタリと止まる感覚。
「えっと…まあ普通かな。どうして?」
「もっと稼げる方法があるんだけど、一回話だけでも聞いてみない?」
スラスラと送られてくる長文のメッセージ。そこでようやく気がつきました。
これは純粋な連絡ではなく、最初からビジネスの勧誘が目的だったのだと。
ブロックした後に残る消えないざわつき
すぐに断ればよかったものの、彼が挟み込んでくる昔の思い出話がそれを邪魔します。
これ以上は時間の無駄。そう自分に言い聞かせ、適当な理由をつけてトークルームを閉じ、静かにブロック。
画面は静寂を取り戻したのに、スマホを見るたびに胃のあたりがざわざわと波立ちます。
彼は本当に僕の近況が気になって連絡してくれたのか。
それとも、最初から僕をターゲットとしか見ていなかったのか。
真実は今となってはわかりません。
ただ一つ確かなのは、色褪せずに残っていた学生時代の純粋な友情だけは、そっとしておいてほしかったということ。
薄暗い夜道を歩きながら、僕はスマホを深くポケットへと押し込みました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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