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「は?それ俺が座ろうとしてたんだけど」空いてる電車で席をスルリと奪った男→怒るに怒れない胸のモヤモヤ

はそれ俺が座ろうとしてたんだけど空いてる電車で席をスルリと奪った男→怒るに怒れない胸のモヤモヤ

その瞬間、体が少し固まった

仕事帰りの電車に乗り込んだとき、ちょうど目の前に空席があった。

立ちっぱなしで疲れていたこともあって、自然に足が向いた。座れる。そう思った瞬間、車内の少し離れたドア付近から誰かが小走りで近づいてきた。

そのまま、スルリと先に座られた。

「は?それ俺が座ろうとしてたんだけど」

口に出せないまま、心の中で呟いて吊り革を掴んだ。席を奪われたとか、割り込まれたとか、そういうことではない。

正確にはほぼ同時か、相手のほうがコンマ数秒早かっただけだ。

怒るほどのことじゃない。それはわかっている。

でも、わかっているからこそ、そのわずかな感情の持ち場がなくなった感じがした。怒れないモヤモヤより、怒り場所のなさのほうが厄介なのかもしれない。

「どこに置けばいいか」わからない感情

電車が次の駅に着き、また何人か乗り込んできた。

別の席が空いた。今度は間に合って、そちらに座った。

席に座ってから、さっきの出来事をもう一度頭の中で再生した。

相手が悪いわけではない。早く来た人が座る。

それだけのことだ。自分が座ろうとしていたこと相手は知らないし、知るよしもない。

それでも、なんとなく割り切れない気持ちが残る。

こういう感情は、言葉にしにくい。誰かに話しても「それは仕方ないよ」と返ってくるだろうし、実際そのとおりだ。だから話す気にもならない。

大きな出来事ではない。でも、積み重なると地味に疲れる。日常の小さな理不尽は、たいてい誰も悪くないからこそ始末が悪い。

仕事で疲れている日ほど、こういう小さな出来事がやけに尾を引く。

誰かに八つ当たりできるような相手もいないし、そもそも怒るような話でもない。だからこそ自分の中で消化するしかなくて、その時間がじわじわと体力を削っていく。

家に帰り着いて、玄関でカバンを下ろしたとき、ようやくその引っかかりが少しだけ薄れた。

それでも、明日また同じ電車に乗ったときに思い出してしまうのかもしれないと思うと、地味な疲労感がうっすら残った。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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