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「◯◯さんはマイペースだよね」食事中に義母から放たれた一言→さん付け呼びに気づいた嫁のモヤモヤ

「◯◯さんはマイペースだよね」食事中に義母から放たれた一言→さん付け呼びに気づいた嫁のモヤモヤ

食事の席で笑顔とともに飛んできた一言

結婚して数年。義実家との関係は表向き穏やかで、月に一度の食事会も特にトラブルはない。だからその夜も、私はいつものように義母の作った肉じゃがをよそってもらって、にこにこと箸を進めていた。

話題が私の仕事の進め方に流れたとき、義母が小皿を置きながら、ふっと笑って言った。

「◯◯さんはマイペースだよね」

口調はやわらかい。声のトーンも責めるようなものではなく、むしろ褒めるニュアンスを含んでいる。隣で夫もうんうんと笑って、湯気の立つお椀を傾けている。

悪気がないのは分かる。義母は昔からこういう、にこにこした褒め寄りの言葉で家族をまとめてきた人だ。それでも私の中で、何かが小さく引っかかった。

(あ、私、いまも「◯◯さん」のままなんだ)

結婚して何年経っても、義母は私を「◯◯さん」とさん付けで呼ぶ。夫のことは下の名前を呼び捨てで、義妹のことも幼い頃のあだ名で呼ぶのに、私だけが他人行儀の一線をまたげずにいる。

夫に話して、もう一段深くなった違和感

帰り道の車の中で、私は思いきって夫にその引っかかりを伝えてみた。

「お義母さんに『◯◯さんはマイペースだよね』って言われたの、なんかちょっと、距離感あるなって思っちゃって」

夫はハンドルを握ったまま、ちらりとこちらを見て、すぐに前に視線を戻した。

「気にしすぎじゃない?うちの母、誰にでもああだから」

軽く流された。怒鳴られたわけでも、否定されたわけでもない。ただ、こちらが拾って欲しかった部分が、夫の手のひらをするりとすり抜けていった感じ。

(私が引っかかったのは「マイペース」のほうじゃないのに)

言葉にして反論するほどでもない、と私は唇を結ぶ。義母の声は確かに優しかったし、夫だって悪気があるわけじゃない。だからこそ、どこにも返せないモヤモヤが、胃のあたりにとろりと沈んでいく。

その夜、子どもを寝かしつけて、私は冷えた麦茶を一口だけ飲んだ。「◯◯さん」というさん付けが、義母から私への、たぶんずっと縮まらない距離。それを気にしすぎだと笑って終わらせる夫。

二つが重なって、思っていたよりずっと深いところに、小さな違和感が落ちていった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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