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「お湯入れるだけだから簡単だよね」食事担当日に義姉が毎回出してくる手抜き料理→静かに積もるモヤモヤの正体

担当制の食卓で、私が並べる三品の小鉢
義実家の二世帯で暮らすようになってから、夕食は担当制になりました。
私の担当日は、家族の健康を考えて、いつも献立を組み立てるところから始めます。
メインのお魚かお肉、副菜を二種類、それに汁物を必ず一品。
子どもたちにも野菜を取らせたいので、彩りのいい小鉢を並べるのがちょっとした楽しみでもあります。
「今日もありがとう」
義父が箸を取りながら、いつも声をかけてくれます。
家族の「いただきます」が揃う夕方は、忙しいなりに少し誇らしい時間。
その流れでいけば、義姉の担当日も、似たような気配りの食卓が並ぶと思っていました。
けれど、現実はずいぶん違ったのです。
義姉の担当日、テーブルに並ぶのは具なしの即席麺
義姉の担当日、私が仕事から帰って台所に入ると、湯気の立つ大きな鍋がコンロにかかっています。
覗き込むと、お湯の中で泳いでいるのは、即席ラーメンの麺の塊だけ。
具材は、見渡す限り何もありません。
テーブルにはどんぶりが並びます。
「具なしの即席ラーメン」
その日の夕食は、それだけ、ということがしばしば続きました。
翌週は、即席そば。
その次は、即席うどん。
共通して、具材は何ひとつ入っていません。
義姉に悪気は、たぶんありません。
「お湯入れるだけだから簡単だよね」と、いつも明るい笑顔で食卓を仕切ってくれます。
でも、家族の健康を考えて毎回献立を組み立てている私の側からすると、テーブルに並ぶどんぶりの中身を見るたびに、胸の奥に砂粒のようなモヤモヤが落ちていくのです。
子どもたちは「お腹すいてるからいいよ!」と笑ってどんぶりに向かいますが、私は心の中でそっと、「これが続くと、栄養が偏るのに」と独り言ちています。
義姉は仕事ができる方で、外では信頼を集めるタイプ。
本気でラーメンの作り方を知らないわけではないはずです。
「手間をかけたくない」その一点だけが、担当日の食卓の温度を、毎回ぐっと下げていく。
夫に話しても「姉貴は昔からそういうところある」と苦笑いするだけ。
解決の糸口は見えないまま、私の担当日だけは丁寧な献立が続いていきます。
家族のために手をかける時間も、家族として持ちきれない手抜きを受け入れる時間も、両方が平等に流れていく毎日に、私の胸の中の砂粒は、いまも静かに積もり続けているのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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