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「今のお母さんは本当に楽で羨ましいわね」とベビーフードを食べさせる私に嫌味を言う義母。だが、笑顔で対応した結果

予期せぬ来客と気まずい手元
離乳食の準備は、新米の母親にとって毎日が試練のようなものです。
食材を柔らかく煮込み、ペースト状になるまでひたすら濾してすり鉢で擦る。
ほんの少しの量を作るためだけに、台所はあっという間に洗い物だらけになってしまいます。
ご機嫌斜めな子どもをあやしながらの調理は、息つく暇もないタイムアタックです。
だからこそ、どうしても気力や体力が持たない日は、市販のベビーフードを活用するようにしています。
最近のベビーフードは栄養満点で、子どもが喜んで口を開けてくれるのが何よりの励みでした。
そんな「ベビーフード大活躍」の穏やかなランチタイムに、事件は起きました。
「近くでの用事が済んだから、ちょっと顔を出してみたわよ」
事前の連絡もなく、唐突にやってきた義母。そして間の悪いことに、私がその手に握りしめていたのは、バッチリ市販のベビーフードだったのです。
皮肉を笑顔ではね返す最強の盾
「お義母さん、いらっしゃいませ!ちょうど今、ご飯を食べさせていたんですよ」
急いで笑顔を取り繕って迎え入れたものの、義母の鋭い眼光は私の手元に注がれていました。
「……へえ。市販のものを食べさせているのね」
明らかにワントーン低くなった声。そして、これ見よがしにため息をつきながら、お決まりの小言が始まりました。
「私たちが子育てしていた頃はね、どんなに寝不足でも全部一から手作りしたものよ。今のお母さんは便利なものばかりで、本当に楽で羨ましいわね」
やっぱり来ました、手作りこそが愛情という価値観。チクチクと嫌味を言われ、一瞬心がチクッと痛みました。
「手抜きしてしまってすみません」と平謝りするか。それとも「今の時代はこれが普通です」と理詰めで言い返すか。
いや、どちらを選んでも相手のペースに巻き込まれるだけです。私が取った行動は、ノーダメージでやり過ごす無敵の作戦でした。
「本当ですよね!こんなに便利なアイテムがある時代に子育てできて、私ってラッキーです!」
120パーセントの満面の笑みを浮かべ、声は普段より明るく弾ませて。義母の嫌味など全く気づいていない、というピュアな嫁を全力で演じきります。
「え……あ、そうよね……」
精神的ダメージを与えたはずが、想定外の超ポジティブな切り返しを食らい、義母は目を丸くして言葉を失いました。まさか笑顔で完全同意されるとは夢にも思っていなかったのでしょう。バツが悪そうに目をそらし、それ以降、私の育児スタイルに口を出してくることはなくなりました。
真正面から受け止めてイライラするなんて時間の無駄です。嫌味には「気づかないフリ」を貫き、笑顔で華麗にスルーする。
これからもこの最強の盾を駆使して、私らしいペースで穏やかな子育てライフを守り抜こうと心に誓った出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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