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「もう少し静かに入れてもらえますか」お菓子を乱雑に扱う店員。だが、隣のレジから声がかかった瞬間

「もう少し静かに入れてもらえますか」お菓子を乱雑に扱う店員。だが、隣のレジから声がかかった瞬間
言えないまま、私はそのレジを避けていた
近所のお店で買い物をしていたときのことです。夕方でレジは混み合い、店員は次々と商品を通していました。
私の番になり、お菓子や日用品をカゴから出していきます。
「レジ袋はご利用ですか?」
「いえ、大丈夫です」
会話はそれだけでした。店員は手早く商品を通していましたが、気になったのはカゴへ戻すときの手つきです。
箱入りのお菓子を少し高いところから落とすように入れ、カゴの底にゴトッと音がしました。
私は思わず手元を見ました。つぶれやすそうだったので、売り場でも箱がきれいなものを選んだ商品です。
「もう少し静かに入れてもらえますか」と言いかけましたが、後ろには人が並んでいます。
これくらいで言うのも嫌な客だと思われるだろうか。そんなことを考えているうちに会計は終わってしまいました。
家に帰って確認すると、箱の端が少しへこんでいました。
それ以来、その店員がいるレジはできるだけ避けるようになりました。空いていても別の列へ並ぶ。たったそれだけのことですが、買い物のたびに店員の顔を確認するのが少し面倒でした。
隣のレジから聞こえた一言
ある日の夕方、またその店へ行きました。
その日はどのレジにも列ができていて、短かったのは、いつも避けている店員のところだけでした。
今日は仕方ない。そう思って並びます。
会計が進み、店員がお菓子の箱を持ち上げました。また同じようにカゴへ入れようとした、そのときでした。
隣のレジを担当していた店員が、こちらを見て声をかけました。
「それ、つぶれやすいので上に置いたほうがいいですよ」
注意するような強い口調ではありません。忙しい中で、普段の仕事の確認をするような言い方でした。
店員は「あ、はい」と短く返し、手を止めました。
そしてお菓子をカゴの上のほうへそっと置きます。その後の商品も、置く瞬間だけ少し手つきがゆっくりになっていました。
私は会計を終えると、隣の店員に小さく頭を下げました。
「ありがとうございます」
店員は「いえ」と笑って会釈を返してくれました。
次に並んだとき、手つきが変わっていた
数日後、また買い物に行くと、その店員がレジに立っていました。
少し迷いましたが、今度はそのまま列に並びました。
会計の速さは以前と変わりません。ただ、箱のお菓子やパンなどは最後に回し、カゴの上へ静かに置いてくれました。
最後にカゴをこちらへ寄せながら、店員が言いました。
「ありがとうございました」
「ありがとうございます」
私もそう返しました。
本人があの日のことをどこまで気にしていたのかは分かりません。それでも、商品の扱い方が変わったことだけは確かでした。
それから私は、買い物のたびに「今日はどのレジにしよう」と遠くから確認することがなくなりました。
強く責める言葉ではなく、仕事仲間からのさりげない一言で変わることもあるのだと感じた出来事です。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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