Share
「今のままだと損するぞ」趣味の集まりで説教する男。だが、他のメンバーの一言で状況が一変

「今のままだと損するぞ」趣味の集まりで説教する男。だが、他のメンバーの一言で状況が一変
意気投合したはずの相手でした
5年ほど前、趣味の集まりに顔を出したときのことです。
そこでたまたま隣り合った年上の男性と話が弾みました。
好きなものが同じで、こだわっている部分まで似ています。
初対面なのに話題が尽きず、「こんなに話の合う人もいるんだな」と、僕は素直にうれしくなっていました。
その流れで、集まりのあとに近くの店で食事をすることになりました。
席についてしばらくは趣味の話で盛り上がっていたのですが、料理が並ぶころから少しずつ雰囲気が変わっていきます。
仕事や休日の過ごし方について話したとき、男性が急に言いました。
「そのやり方は違う。俺ならこうするけどな」
そこからは、仕事の進め方、休みの使い方、お金の使い方まで次々と口を出されました。
僕から相談したわけではありません。それでも相づちを打つたび、新しい助言が返ってきます。
「今のままだと損するぞ。俺の言う通りにしたほうがいい」
最初は親切心なのだろうと思って聞いていましたが、だんだん疲れてきました。
適当な理由をつけて食事を切り上げ、店を出る前に連絡先だけ交換しました。
すると翌日から、何度も連絡が届くようになりました。「昨日言ったことはどうなった」「次はいつ飯に行く」といった内容です。
短く返しても、すぐに次のメッセージが届きます。
相手は面倒を見ているつもりなのだろうと思うと、強く断ることもできず、その状態が1週間近く続きました。
常連の人が返した一言
その後、僕が再び趣味の集まりへ行くと、男性は僕を見つけて近づいてきました。
「この前の話、まだ直してないだろ。だから言ったのに」
また始まった、と思いました。
何と返そうか迷っていると、少し離れたところにいた集まりの常連の人がこちらを見て、静かに口を開きました。
「その人のやり方は、その人が決めることですよ」
男性は一瞬黙り、「いや、俺は」と言いかけましたが、それ以上は続けませんでした。
そのまま話題を変え、少し離れた場所へ移っていきました。
僕は常連の人に礼を言いました。そして、このまま曖昧にしていたら同じことが続くと思い、男性にも自分から伝えることにしました。
「助言はありがたいです。でも、自分のことは自分で決めたいです。連絡も少し控えてください」
男性は何か言いたそうな顔をしましたが、最後は短くうなずきました。それ以降、頻繁に届いていた連絡は止まりました。
次に集まりへ行ったとき、男性とは目が合いましたが、軽く会釈をしただけでした。僕もそれ以上は話しかけず、自分の好きなことに集中しました。
悪気のない助言でも、受け取る側には負担になることがあります。あのとき常連の人が静かに言ってくれた一言が、自分で線を引くきっかけになりました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


