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「いっぱい食べてね」勝手に娘にチョコレートをあげた義母。だが、夫が庇ってくれた結果

「いっぱい食べてね」勝手に娘にチョコレートをあげた義母。だが、夫が庇ってくれた結果
お盆の居間で、義母が菓子の箱を抱えてきた
お盆に夫の実家へ帰省した日のことです。
エアコンの効いた居間で、3歳の娘が畳に寝転がってテレビを見ていました。
しばらくして娘が起き上がり、「おかしたべたい」とねだり始めました。
すると義母がうれしそうに立ち上がり、戸棚から菓子の入った箱を抱えてきました。
チョコレートも、スナック菓子も、私に一言もないまま次々とテーブルに並んでいきます。
「いっぱい食べてね」
孫が可愛くて仕方がないのは、その手の速さを見ていればわかります。
ただ、我が家では虫歯予防のために、チョコレートだけはまだ食べさせていませんでした。
私は義母の気持ちを折らないよう、できるだけ穏やかに言いました。
「すみません、チョコはまだ食べさせていなくて」
義母の顔から、すっと笑みが消えました。
「これくらい大丈夫よ。神経質に育てるとワガママな子になるわよ」
居間の隅まで届く声でした。夫も義父も、同じ部屋にいます。
二人にも聞こえているはずなのに、返ってくるのはテレビの音だけでした。
頬が熱くなるのが自分でもわかります。娘の前で言い争いたくはなくて、私は膝の上で手を握るしかありませんでした。
夫がようやく口を開いた
助けを求めるつもりで、私は夫のほうを見ました。
夫は手元の湯呑みに目を落としたまま、ぼそりと言いました。
「まぁいいじゃん」
義父は気まずそうに視線をそらし、扇風機の首の向きを直しています。
誰も、私の側には立ってくれませんでした。
事情を知らない娘だけが、袋を見上げて目を輝かせています。
もう何も言えない。せっかくのお盆なのだから、私が黙って引き取ればいいのかもしれない。
それでも耐えられず、私は何度も夫に視線を送りました。
そのときでした。
夫が湯呑みを置き、まっすぐ顔を上げたのです。
「母さん、それ、俺たち二人で決めたことだから」
義母が、袋に手をかけたまま止まりました。
「虫歯のことを考えて、うちで決めたんだ。俺も同じ考えだよ」
短い沈黙がありました。
扇風機の首だけが、ゆっくり左右に動いています。やがて義母は、袋を持つ手をそっと下ろしました。
「……そう」
それだけ言うと、チョコレートを戸棚に戻し、代わりにおせんべいを娘の前へ置いてくれました。
娘は両手で受け取り、うれしそうにかじりついています。
義母の目は、やっぱり孫だけを見ていました。
あの日から義母は、娘に何かを渡す前に必ず「これ、あげていい?」と私に聞いてくれるようになりました。
夫が口を開いてくれた、あの数秒があったからだと思っています。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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