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「ここは宿泊のお客様専用の駐車場なんです」予約していた宿に着いた私。だが、別の駐車場を使うよう言われたワケ

予約した宿の駐車場で、いきなり止められた
久しぶりの旅行で、私たちは少し早めに宿の近くまで着いていた。
チェックインの時間まではまだ一時間ほどあったが、事前に電話で確認すると、「お車は先に駐車場へ停めていただいて大丈夫です」と案内されていた。
そこで、観光に出る前に荷物だけ預けようと、案内板の矢印をたどって宿の駐車場へ向かった。
周辺は観光地で、似たような旅館や土産物店が並んでいる。
細い坂道を上がり、宿の看板を確認してから、私はゆっくりと車を駐車場へ入れた。
空いている場所に停めようとした、そのときだった。
建物のほうからスタッフが早足で近づいてきて、こちらに向かって手を上げた。
「すみません、ここは宿泊のお客様専用の駐車場なんです」
どうやら、チェックイン時間より早く入ってきた私たちを、観光のために車を停めようとしている人だと思ったらしい。
観光地だけに、宿泊しない人が駐車場へ入ってくることもあるのだろう。
それなら警戒する理由は分かる。
ただ、私は事前に宿へ確認したうえで来ていた。
「あの、今日こちらに泊まるんですが…」
そう伝えようとしたが、スタッフは私の言葉を最後まで聞かないまま続けた。
「観光でしたら、この先に駐車場がありますので、そちらを使ってください」
助手席の連れと顔を見合わせた。
確認もされないまま、宿泊客ではないと決めつけられてしまったことが、なんとも引っかかった。
名前を確認したスタッフの対応で、空気が変わった
そのやり取りに気づいたのか、玄関から別のスタッフが小走りで出てきた。
車の横まで来ると、まず私たちに声をかけた。
「失礼いたしました。本日ご宿泊のお客様でしょうか」
「はい。電話で、車は先に停めてもいいと聞いて来ました」
そう答えると、スタッフはすぐに表情を変えた。
「申し訳ございません。お名前を確認してもよろしいでしょうか」
名前を告げると、手元の予約表を確認し、深く頭を下げた。
「ご予約を確認いたしました。事前にお電話もいただいております。こちらの確認不足で、大変失礼いたしました」
最初に声をかけてきたスタッフも、そこでようやく事情を理解したようだった。
「すみませんでした。最近、観光だけの方が車を停めてしまうことが何度かあって…。早い時間だったので、勘違いしてしまいました」
理由を聞いて、最初の判断そのものには納得できる部分もあった。
ただ、一言「ご宿泊ですか」と確認してくれていれば、あんな気まずいやり取りにはならなかったはずだ。
すると、あとから来たスタッフが再び頭を下げた。
「本来はこちらから先に確認するべきでした。お待たせしてしまい、申し訳ありません」
誰かのせいにするのではなく、きちんと宿側の対応として謝ってくれたことで、張りつめていた気持ちが少しずつほどけていった。
「お荷物もお預かりできます。後ろのお荷物をお運びしてもよろしいでしょうか」
そう尋ねてから、スタッフは私たちの返事を待って後部座席のドアを開けた。
何かをする前に、まず確認する。
ほんの短い言葉だったけれど、先ほどの出来事があったからこそ、その気遣いが余計にありがたく感じられた。
最初に声をかけられたときは、「せっかく楽しみにしていた旅行なのに」と残念な気持ちになった。
けれど、間違いに気づいたあと、理由をごまかさずに説明し、きちんと謝ってくれたことで、その印象は大きく変わった。
相手を思い込みだけで判断せず、まず確かめること。
旅先で交わした短いやり取りから、その大切さを改めて感じた出来事だった。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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