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「ちょっと待って。金額が違わないか」レジで詰める客。だが、確認すると思わぬ勘違いが発覚

「ちょっと待って。金額が違わないか」レジで詰める客。だが、確認すると思わぬ勘違いが発覚
同じ缶をまとめて購入した客
スーパーでレジを担当していたころのことです。
夕方の混み合う時間に、50代くらいの男性が会計にやってきました。
かごの中には、同じ銘柄のキャットフードの缶が十数個入っています。
私は缶の数を確認しながらバーコードを通し、合計金額を伝えました。
すると、男性が財布を開きかけたまま手を止めたのです。
「ちょっと待って。金額が違わないか」
男性は、自分で計算してきたという金額を口にしました。
レジに表示された合計とは、数十円の差があります。
「同じ商品をこの数だけ買ったんだ。どうしてこんなに高くなるんだよ」
私はまず、商品の個数や二重登録がないかを確認しました。
しかし、登録された数に間違いはありません。
「棚には一個98円と書いてあったぞ」
その言葉を聞いて、私は棚札の表示を見間違えている可能性があると思いました。
棚札を一緒に確認すると
男性は納得できない様子で、レジ台に身を乗り出しました。
「レジが間違えてるんだろう!」
商品の値段や税金を、レジ担当者の判断で変更することはできません。
「申し訳ございません。まず、売り場の表示を確認させてください」
私は近くにいた別の店員にレジを任せ、男性と一緒に売り場へ向かいました。
棚札には、大きな文字で「98円」と書かれています。
そのすぐ下には、少し小さな文字で税込価格も表示されていました。
「こちらの98円は、税抜きの価格です。お会計では、その下に書かれている税込価格になります」
私が指さすと、男性は棚札に顔を近づけました。
しばらく黙って表示を見たあと、小さく息を吐きます。
「下にも金額が書いてあったのか」
どうやら男性は、大きく表示された税抜価格だけを見て、購入する個数を掛けていたようです。
「紛らわしい書き方だな」
男性はそう言いましたが、先ほどまでの強い口調ではありませんでした。
レジへ戻り、あらためて登録内容と合計金額を確認すると、男性はそれ以上何も言わずに代金を支払いました。
「ちゃんと見ていなかった俺も悪かったよ」
最後にそう言って、商品を入れた袋を提げて店を出ていきました。
金額について疑問を持ったときは、その場で言い争うより、レシートや棚札を一緒に確認するほうが早く解決することがあります。
私にとっても、表示の分かりやすさについて考えさせられた出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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