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「通帳の金額、全額下ろされてる」家が建つほどの積立を勝手に使った夫→夫の勝手な行動に離婚を決意

「通帳の金額、全額下ろされてる」家が建つほどの積立を勝手に使った夫→夫の勝手な行動に離婚を決意
記帳した通帳を見た朝
元夫は、もともとお金にルーズな人でした。
見栄っ張りで、人におごるのが好きで、財布の中身をあまり考えない。
それでも結婚し、子どもが生まれてからは、二人で積立の口座を作りました。
「将来のために、少しずつ貯めていこう」
そう言った横顔は真剣で、この人も変わったんだと思っていました。
毎月コツコツと積み立てて、通帳の残高は着実に増えていきます。いつか小さな家が建てられるほどの額になっていました。
ある朝、用があって近くの銀行へ寄り、その通帳を記帳しました。
印字された数字を見て、指が止まります。
「通帳の金額、全額下ろされてる」
残高は、ゼロでした。
積み上げてきたはずの金額が、一円も残っていません。何度見返しても、引き出しの記録が並んでいるだけでした。
言葉を濁した元夫
その晩、通帳をテーブルに置いて聞きました。
「このお金、どうしたの」
元夫は、目を合わせませんでした。
箸を持つ手が、途中で止まっています。
「ちょっと、いろいろあって」
「いろいろって、何」
「……そのうち返すから」
私の声だけが、少しずつ大きくなります。それでも元夫は、うつむいたままでした。
「返すって、いつのこと。あれは、子どものために積み立ててきたお金だよ」
「……分かってる。分かってるんだ」
それきり、口をつぐみます。
問い詰めても、言い訳とも言えない短い言葉が返るだけでした。
何日かして、ようやく分かったのは、元夫の実家の借金の返済に消えていたということです。私にも子どもにも、一言の相談もないままでした。
離婚を決めた朝
怒鳴る気力も、湧いてきませんでした。
呆れて、返す言葉が見つからない。ただ、この通帳の空欄が、これから先もずっと続くのだろうと分かってしまったのです。
次の朝、私は自分から切り出しました。
「積立のことは、もういいの。ただ、私はあなたと一緒には続けられない」
元夫は何か言いかけて、また口を濁しました。引き止める言葉も、結局は出てこないままでした。
手続きは、思っていたより静かに進みました。書類にサインをする手は、自分でも意外なほど落ち着いています。
積み立てたお金は、もう戻ってきません。それでも、通帳を記帳しては眠れなくなる夜が、ようやく終わりました。決めたのは、家が建つほどの額を惜しむ気持ちではなく、自分と子どもの暮らしを立て直すほうだったのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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