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「おうちに持って帰ってね」公園でお菓子のゴミを捨てた子供→注意された子供の一言に言葉を失ったワケ

「おうちに持って帰ってね」公園でお菓子のゴミを捨てた子供→注意された子供の一言に言葉を失ったワケ
その日だけ来た男の子
もう15年ほど前になります。
下の子がまだ保育園に通っていた頃、夕方になると近所の公園へ連れて行くのが日課でした。滑り台がひとつと砂場があるだけの、小さな公園です。
その日に限って、いつもは見かけない子が入ってきました。
同じ保育園の男の子です。母親も父親も一緒ではなく、一人でした。
手には、開けたばかりらしいお菓子の袋がありました。
その子はそれを持ったまま滑り台にのぼり、上でひとつ口に入れて、滑り下りてきます。
うちの子が、途中で手を止めて見つめていました。我が家では、外で遊びながら食べたことがありません。
「たべながら、あそんでる」
驚いた顔でそう言うので、私は小さくうなずくだけにしました。よその家のやり方に、口を挟むつもりはありませんでした。
砂の上に落ちたもの
男の子は滑り台を三、四回すべって、袋を逆さにしました。
最後のひとつを口に入れると、そのまま手を離します。
空き袋は、砂の上に落ちました。
拾うそぶりはありません。風で少し転がって、滑り台の脚のところで止まりました。
私は男の子のそばまで歩いて、しゃがんで目を合わせました。
怒っているように聞こえないよう、気をつけたつもりです。
「ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てないとね。ここにはないから、おうちに持って帰ってね」
男の子は私の顔を見ました。
困っている様子でも、怒られたと思っている様子でもありません。少し不思議そうな顔でした。
「お菓子の袋は、パパもこうしてるよ」
そう言うと、帰る時間だったのか、公園の外へ歩いていきました。
うちの子に向かって、途中で一度だけ手を振っていきます。
家のゴミ箱まで
返す言葉が出てきませんでした。
悪いことをしている顔ではなかったからです。あの子は、家でいつも見ているとおりのことを、そのままやっただけでした。
滑り台の脚のところまで行って、私は空き袋を拾いました。
うちの子も、いつのまにか横で見ていました。
「もっていかなかったね」
「そうだね。おうちで捨てようか」
袋を四つに折って、上着のポケットに入れました。帰り道は、二人ともあまり話しませんでした。
玄関に着いてから、ポケットの袋を出して、台所のゴミ箱の蓋を開けました。うちの子が、背伸びをして中をのぞいています。落ちたのは、ほんの小さな音でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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