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「まだ寝てんの?昨日から何もやってないよな」暴言ばかり吐く夫。だが、私がスマホを構えると顔面蒼白になったワケ

自称イクメンの本性
夫の口ぐせは「俺ってイクメンだよな」でした。
休日に一度公園へ連れて行けば、その日のうちにママ友のグループへ写真を送り、感心されるのが何より好きな人です。
その朝、私は体が鉛のように重く、ふらつきながら体温計を脇に挟みました。
表示は39度。立ち上がるだけで視界が揺れて、床が近づいてくるようでした。
布団に倒れ込んだ私に、仕事から帰ってきた夫が最初に放った言葉が、これです。
「明日は仕事だから、育児は無理ね。頼むわ」
そう言い残すと、夫はさっさと寝室へ引き上げていきました。私は熱でぼやける頭のまま子どもにごはんを食べさせ、風呂に入れ、寝かしつけて、明け方に力尽きるように眠りました。
寝室のドアの向こうからは、規則正しい寝息が聞こえていました。壁一枚を隔てて、この人は朝までぐっすり眠っていたのです。
スマホを構えた朝
翌朝、汗だくで目を覚ますと、リビングから声が飛んできました。
「まだ寝てんの?昨日から何もやってないよな」
そこで、何かが切れました。
私は枕元のスマホを手に取り、画面を夫のほうへ向けて、静かに録画のボタンを押したんです。
「は?何やってんだよ」
「今の最低なセリフ、あなたのママ友グループにそのまま転送していい?」
夫の動きが、ぴたりと止まりました。
「ついでに、ネットにも自称イクメンのリアルって書いていいかな」
顔から、みるみる血の気が引いていきます。
「いや、それは…」
言いかけて、言葉を飲み込みました。目が泳ぎ、こめかみに汗が浮かんでいます。
「39度で寝てる妻に、飯の心配だけした夫。あの人たち、どんな顔するだろうね」
私はスマホを構えたまま、一歩も引きませんでした。
「本当に悪かった」
夫は膝をつくようにして頭を下げました。世間体とプライドだけは、人一倍高い人なのです。
その日の午後、様子を見に来た私の母の前でも、夫はもう一度同じ言葉を繰り返しました。
「お義母さん、俺、何も分かってませんでした」
母は「あら、珍しい」とだけ返して、慣れない手つきで鍋をかき混ぜる夫の背中を、静かに見ていました。
それ以来、夫は私が少し咳をしただけで、飯は俺がやると言って台所へ向かうようになりました。グループに送る写真は減り、代わりに家じゅうに洗い物の音が響いています。
演じる相手が、目の前にいると気づいたのでしょう。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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