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「他の職員はいらん、お前だけ来い」介護職員の私が対応しないと不機嫌になる利用者。施設長に相談した結果

私だけを呼びつける利用者
介護施設で働き始めて、二年目のことだった。
担当していた男性の利用者が、いつからか私にばかり執着するようになった。
最初は、世話を焼くうちに懐いてくれたのだと思っていた。けれど要求は、日ごとにエスカレートしていった。
「他の職員はいらん、お前だけ来い」
ほかの職員が対応しようとすると、彼は露骨に不機嫌になった。私が少しでも別の入居者の世話をしていると、大声で名前を呼びつけ、周りを困らせた。
私の休みの日や、家がどのあたりかまで、しつこく聞いてくるようになった。
「なんで今日は来なかった。次はいつ休みだ」
付きまとうような詮索に、私は次第に気が休まらなくなっていった。仕事とはいえ、家のことまで探られるのは怖かった。休みの日も、ふと落ち着かない気持ちがつきまとった。
記録が動かした施設の対応
思いきって上司に相談した。けれど返ってきたのは、あっさりした言葉だった。
「利用者さんだから、少しは我慢して」
仕方ない、で片づけられそうになった。
でも、このまま黙って耐える気にはなれなかった。
我慢すれば済む話じゃない。ここで曖昧にしたら、後から入る若い職員も同じ目に遭う。そう思った。
私はその日から、いつ何を言われたかを、日付とともにノートに書き留めていった。
半年分の記録がたまった頃、私はもう一度、施設長に掛け合った。
「記録は取っています」
差し出したノートには、執着した言動が細かく並んでいた。施設長の表情が、みるみる変わっていった。
「これは…見過ごせないね」
「もっと早く言ってくれてよかったのに」と、施設長は申し訳なさそうに頭を下げた。
数日後、施設は正式に動いた。私の担当は外れ、利用者には管理者からきちんと注意が入った。ほかの職員へも平等に接することが、約束事として本人に伝えられた。
「仕方ない」と流していた上司も、決まりが悪そうに目を伏せていた。
担当を外れると告げられたとき、あの利用者は口をぱくぱくさせ、それきり黙り込んだ。
ちゃんと記録を残して、声を上げてよかった。若い自分の訴えでも、施設はきちんと応えてくれたのだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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