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「子を置いて一人でコンサート?とんでもない嫁」と怒る義母。だが、夫の行動に何も言わない義母にイライラ

飲み歩く夫
これは、私のいとこ夫婦がまだ若かった頃の話だ。いとこは、いずれ会社を継ぐ立場にあった。
「今夜も会食だから、遅くなる」
次期社長として、取引先との付き合いは欠かせない。
そう言って夫は、週に何度も飲み歩いていた。
「また?もう三日連続だよ」
「仕事のうちなんだよ。分かってくれよ」
幼い子を一人で寝かしつけながら、妻は毎晩、帰りの遅い夫を待っていた。会食という名の付き合いが、本当に仕事なのかも分からない。夜になると、家の中は静まり返っていた。
「たまには、早く帰ってきてよ」
「無理だって。俺の立場、分かるだろ」
そのやり取りが何度も繰り返されるうち、妻の中に、行き場のない不満が積もっていった。
預けて出かけた夜
ある日、妻はとうとう動いた。
やり返すつもりだったのか、それとも義母に実情を訴えたかったのか。
「お義母さん、少しだけ子どもをお願いできますか」
そう言って、まだ小さな子を義母の家に預けた。そして妻が一人で向かった先は、人気歌手のコンサート会場だった。
「たまには、私だって息抜きしたいんです」
夫ばかりが自由に遊び歩いている。その不公平さに、妻の我慢はとうに限界だったのだろう。けれど、その行動が周囲にどう映るかまでは、考えが及んでいなかった。
コンサートを終えて子を迎えに行った妻を、義母は冷たい目で見ていた。
下がり続けた評価
義母は、この一件をどうしても許せなかったようだ。
「子を置いて一人でコンサート?とんでもない嫁」
吐き捨てるように、義母は言った。顔を合わせるたび、その言葉は繰り返された。夫の飲み歩きには何も言わないのに、妻の一度の外出だけは、いつまでも語り草にされた。
「あの子は、母親の自覚がないのよ」
やがて、その評判は親戚中に広がっていった。私の家にも、いとこの母である叔母がやって来ては、決まって妻の話を持ち出した。
「本当に、とんでもない嫁が来たものよ」
文句はいつも尽きなかった。夫が毎晩飲み歩いていたことは、誰の口にも上らない。妻がたった一度、羽を伸ばしたことだけが、親戚中で株を下げる理由になっていた。
どちらもどっち、と言ってしまえばそれまでだ。けれど、責められるのはいつも妻ばかり。その割り切れなさだけが、今も私の胸に残っている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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