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「まだ塾行かせてないの?今からじゃ遅いよ」と教育マウントをとるママ友。だが、先生が明かした事実で形成逆転

皆の前で言われた一言
息子と同じ小学校に、会うたびに教育の話をしてくるママ友がいた。顔を合わせれば、決まって塾や受験の話を切り出してくる。
「うちは塾に月いくらかけてるか分かる?」
「○○中学を目指してるから、もう大変で」
そのたびに私は、曖昧に笑って受け流していた。家には家のペースがある。そう思っていたから、張り合う気にもなれなかった。
けれど、ある保護者の集まりでのことだった。数人のママが輪になって話している、その真ん中で、彼女は私に向かってこう言い放った。
「まだ塾行かせてないの?今からじゃ遅いよ」
周りの視線が、一斉にこちらへ集まる。私は何も言い返せず、また曖昧に頷くだけだった。胸の奥が、ちりちりと焦げるようだった。
学期末の懇談会で
それからも、彼女のマウントは続いた。送り迎えの時間も、行事の合間も、口を開けば塾と受験。私はそのたびに、心をすり減らしていった。
季節が変わり、学期末の個人懇談会の日が来た。たまたま、彼女と私の順番が前後していて、待合の椅子に並んで座ることになった。
先に呼ばれた私が席につくと、担任の先生は出席簿を開いて、穏やかに切り出した。
「お母さん、息子さんのことなんですが」
身構えた私に、先生は笑顔で続けた。
「努力家でいい子です」
「授業中の態度も丁寧で、毎日コツコツ積み重ねられる子なんですよ」
思いがけない言葉に、私は一瞬、声が出なかった。家でのあの子の、地味だけれど真面目な姿が浮かんだ。
「家でも、宿題だけは自分から先にやる子で」
「ええ、それが大事なんです。こういう子は、後で必ず伸びますから」
空転したマウント
廊下に出ると、次の順番のママ友が、待合の椅子で固まっていた。教室のドアは薄く開いていて、先生の声は、外まで届いていたらしい。
そばにいた別のママが、感心したように私へ声をかけてきた。
「すごいね。先生があんなに褒めるの、珍しいよ」
「お母さんの育て方がいいんだね」と、もう一人も頷く。
彼女の顔から、いつもの余裕が抜け落ちていた。何か言おうと口を開きかけて、けれど言葉が続かない。
視線がさまよい、最後は気まずそうに目を伏せた。
「……うちも、見習わなきゃ」
絞り出すような小さな声だった。それきり、彼女は黙り込んでしまった。
その日を境に、彼女が私に塾の話をしてくることは、ぱたりとなくなった。
送り迎えで会っても、軽く会釈をするだけ。あれほど比べたがっていた人とは思えないほど、静かになった。
お金をかけることだけが、子育てではない。それを一番よく分かっていたのは、毎日机に向かう、うちの息子自身だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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