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「まだ子どもは考えてないの?」と失礼な質問をぶつける義母。だが、夫がかばってくれた姿に感動した瞬間

帰省のたびの決まり文句
結婚して数年、夫の実家に帰るたびに同じ場面が待っていました。玄関で靴を脱ぐより先に、義母が顔をのぞき込んでくるのです。
「まだ子どもは考えてないの?」
盆も正月も、座布団に腰を下ろした瞬間にこの一言。私はそのたびに、湯呑みを両手で包みながら笑ってごまかしていました。
「そのうちですね」
そう返すのが精一杯で、本音を口にしたことは一度もありません。
子どもの話は、私たち夫婦が自分たちのペースで考えていることでした。それを毎回せかされるのは、正直こたえました。
夫は隣でテレビを見ていて、いつも気づいていないふりをしていました。
波風を立てたくないのは私も同じ。だから帰り道の車の中で、小さなため息を一つつくだけでした。
悪気がないのは分かっています。義母にとっては孫を待つ素直な気持ちなのでしょう。それでも、来るたびに同じことを聞かれると、まるで自分が責められているような気がして、帰省の日が近づくたびに気が重くなっていきました。
正月の食卓で夫が放った一言
そんな帰省が何年も続いた、ある年のお正月でした。おせちを囲んだ食卓で、義母がいつもの調子で切り出しました。
「ねえ、まだ子どもは考えてないの?そろそろ孫の顔が見たいわ」
また始まった。私が箸を置いて笑顔を作ろうとした、そのときでした。それまで黙ってお雑煮をすすっていた夫が、はっきりとした声で言ったのです。
「それは僕たちが決めることだから、もう聞かないで」
食卓が、しんと静まり返りました。義母は箸を持ったまま、一瞬だけ口を開きかけて、言葉を飲み込みました。
「……そう、そうよね。ごめんなさい、余計なことを言って」
義母はハッとした表情で、小さく頭を下げました。長年そばで聞いていた義父も、深くうなずいて湯呑みを置きます。
「母さんも悪気はなかったんだ。気にしないでやってくれ」
私はとっさに頭を下げ返しました。自分ではどうしても言えなかった一言を、夫がこんなにあっさり言ってくれるなんて。
胸につかえていたものが、ようやく下りた気がしました。
「ありがとう」
帰りの車で礼を伝えると、夫は前を向いたまま、ぶっきらぼうに答えました。
「言われ続けてるの、ずっと気づいてたよ。遅くなって悪かった」
それから帰省しても、義母があの話題を出すことは二度とありませんでした。
玄関で迎えてくれる義母は、前よりも少し控えめに、そして優しく私を見るようになった気がします。長年のモヤモヤが、夫の一言で一気に晴れた出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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