Share
「お前がちゃんと俺の言葉を翻訳しないからだ!」SNSで仲良くなった外国人の友人。だが、異性としてのアプローチをかけられた結果

翻訳機能がつなぐ異文化交流
ある日、趣味のSNSを通じて一人の外国人男性と仲良くなり、メッセージアプリの連絡先を交換することになりました。
「日本語、あまり得意じゃないんだよね。どうやって会話しようか?」
「それなら、翻訳してくれる公式アカウントをグループに入れよう!」
彼とのやり取りのために、私たちはグループチャットを作成し、そこに公式の翻訳アカウントを招待しました。
私が日本語で入力すれば彼の国の言語に、彼が入力すれば日本語に即座に変換してくれる便利な機能です。
「今日のランチはパスタを食べたよ!そっちはどんな天気?」
「こっちはもう夜だよ。君の国の文化について、もっと色々と知りたいな」
最初はそんな他愛のない会話が新鮮でした。
自動翻訳されるメッセージ機能のおかげで、国境を越えた友人になれたような気がして、やり取り自体を純粋に楽しんでいたのです。
彼からあの言葉が送られてくるまでは。
鳴り止まない通知と、意外すぎる結末
数週間が経った頃から、徐々に彼の送ってくるメッセージの熱量が上がり始めました。
「君の笑顔は星のように美しい。いつか絶対に直接会って、僕の想いを伝えたい」
画面にポンと表示される、情熱的すぎる愛の言葉。異国の地からの猛烈なアピールに、私はすっかり引いてしまいました。
友人として話すのは楽しくても、恋愛感情はまったくありません。
直接断ってトラブルになるのは避けたかったので、傷つけないように少しずつ距離を置くことに。いわゆるフェードアウト作戦です。
「どうして返事をくれないの?君のことが頭から離れないのに!」
来る日も来る日も、情熱的なメッセージが届きます。
気が向いたときにだけ短い相槌を返していましたが、ついにそれすらも面倒になり、完全に未読スルーを決め込みました。
数日後、ふと気になってトーク画面を開いた私の目に飛び込んできたのは、予想だにしない光景でした。
「なぜ既読にならない!お前がちゃんと俺の言葉を翻訳しないからだ!!」
なんと彼は、私から返信が来ない苛立ちを「私」ではなく、間に入っている「翻訳アカウント」にぶちまけていたのです。
画面には、機械相手に本気で怒り狂う彼の長文メッセージがずらり。
そして最後に「こんなポンコツ翻訳機、信じた僕がバカだった!」という言葉を残し、彼自身がグループを怒りの退会。
無人のチャットルームにポツンと残された私と翻訳アカウント。まさかの矛先違いな結末に、恐怖よりも呆れが勝ってしまい、思わず一人で吹き出してしまいました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


