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「子守は無理だわ」公園でスマホをいじる夫。だが、ママ友の旦那の一声で恥をかいた瞬間

輪を離れた夫
子どもが幼稚園の頃、仲のいいママ友家族と一緒に公園へ出かけた。子ども二人はジャングルジムに夢中で、危ないからパパ同士で見ようと、自然に役割が決まっていた。
私とママ友は少し離れたベンチで、久しぶりのおしゃべりに花を咲かせていた。子どもの笑い声が聞こえてくる、のどかな昼下がりだった。
ところが、ふと顔を上げると、夫の姿が輪から消えている。
見れば、少し離れた木陰でひとり、スマホで音楽を聴いていた。子どもたちのことは、すっかり頭から抜け落ちているようだった。
「ねえ、子ども見ててくれてるんじゃ……」
慌てて駆け寄って声をかけたが、夫はイヤホンをしていて聞こえていない。肩を叩くと、ようやく片耳のイヤホンを外した。
「子守は無理だわ」
「あっちのお父さんがいるんだし、平気だろ」
悪びれもせず、夫はまた音楽の世界へ戻っていく。ジャングルジムでは、ママ友の旦那さんがひとりで二人の子を支えていた。
「えっ」とママ友夫婦が顔を見合わせる。私は恥ずかしさで、その場に固まってしまった。
集まった視線
ひとりで子ども二人を見るのは、さすがに無理がある。ママ友の旦那さんが、夫に向かって声をかけた。
「お父さん、二人はちょっと見きれないですよ」
けれど夫はイヤホンのせいで気づかない。旦那さんは、もう一度、今度は大きめの声で呼びかけた。
「お父さん! こっち、お願いします!」
その声に、近くで遊んでいた親たちの視線が、いっせいに夫へと集まった。ようやく異変に気づいた夫が、慌ててイヤホンを外す。
「す、すみません!気づかなくて、本当にすみません」
夫は顔を真っ赤にして、何度も頭を下げた。
「いえ、こちらこそ大声出してすみません」
ママ友の旦那さんがそう返すと、見ていた親たちもようやく視線を戻していく。
それでも、ばつの悪い空気はしばらく残った。あれほど面倒くさそうにしていた夫は、今度はジャングルジムに張りついて、子どもから片時も目を離さない。周りの視線が、よほど効いたらしい。
帰りの車の中、私はひとことだけ、静かに尋ねた。
「今日の自分、まわりからどう見えたと思う?」
夫は、何も言い返せなかった。ハンドルを握ったまま、ばつが悪そうに黙り込んでいる。
「……次は、ちゃんと見るよ」
絞り出すような声だった。その言葉どおり、次に公園へ出かけたときは、夫が誰よりも先に子どものそばへ向かった。ジャングルジムの一段ごとに手を添え、片時も目を離さない。スマホは、ポケットにしまったままだった。
あの日、たくさんの視線にさらされた気まずさが、よほどこたえたのだろう。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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