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妻「ねえ!この5万円なに?」→「別に」とはぐらかす夫。だが、思わぬ使い道にそれ以上怒れなかったワケ

妻「ねえ!この5万円なに?」→「別に」とはぐらかす夫。だが、思わぬ使い道にそれ以上怒れなかったワケ
毎月消える5万円
子どもが生まれて、我が家は家計の管理を見直したばかりだった。
大きな支出は必ず二人で相談する。それが夫婦で決めたルールだった。
ところがある夜、通帳を眺めていて手が止まった。
毎月きっかり5万円が、誰にも告げられないまま引き出されている。
「ねえ!この5万円なに?」
「別に。たいしたことじゃない」
夫は画面から目を離さず、軽く流した。
「たいしたことじゃないって、半年で30万だよ」
「俺の小遣いだって。いちいち聞くなよ」
小遣いは別に渡している。
それを言うと、夫は急に声を荒げた。
「黙ってただけだろ!何が悪い!」
その言い方に、胸の奥がすっと冷えた。ごまかしている。直感がそう告げていた。
突きつけた一覧表
翌朝、私は通帳の引き出し履歴を、日付と金額ですべて紙に書き出した。
一月、二月、三月。きっちり5万円が並ぶ一覧を、夫の前に静かに置く。
「これ、全部の記録。説明してくれる?」
夫の目が、紙の上を泳いだ。
口を開きかけて、また閉じる。
「……実は」
絞り出すような声だった。打ち明けられたのは、義母への仕送りだった。
年金だけでは生活が苦しいと相談を受け、誰にも言わずに送り続けていたという。
「お義母さんが困ってるなら、私だって協力したい。でも、なんで黙ってたの」
「相談したら、反対されると思って…」
「私が、お義母さんを見捨てるような人間だと思ってたの?」
「いや、そうじゃない。ただ、言い出すタイミングを逃して、ずるずると……」
「逃したんじゃなくて、隠したんだよ。半年も」
「ローンも教育費もこれからなんだよ。勝手に決められたら、何を信じればいいの、お願いだからちゃんと言ってよ」
夫はもう、言い返さなかった。観念したように、深く頭を下げた。
「悪かった。全部、ちゃんと話すべきだった」
開かれた通帳
その日から、夫は通帳を自分から見せるようになった。
お義母さんへの援助そのものは、二人で続けることにした。
「今月はこれだけ送ったから。一応、見ておいて」
聞いてもいないのに、夫のほうから報告してくる。
隠し事をしていた頃の、あの落ち着かない表情はもうなかった。
「正直に出してくれて、よかった」
そう返すと、夫はばつが悪そうに目を伏せた。あれだけ「たいしたことじゃない」と突っぱねていた人が、今は私の顔色をうかがっている。
隠し通そうとした側と、それを暴いた側。立場は、すっかり入れ替わっていた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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