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「孫に食べさせてあげてね!」賞味期限ギリギリの食べ物を送ってくる義母。だが、冷蔵庫の奥から出てきた食品を見て、思わず絶句

「孫に食べさせてあげてね!」賞味期限ギリギリの食べ物を送ってくる義母。だが、冷蔵庫の奥から出てきた食品を見て、思わず絶句
アポなしで届く見切り品
車で10分のところに住む義母から、週に何度も大きな袋が届く。
中身はスーパーの見切り品コーナーから掻き集めた生鮮食品で、半額シールが几帳面に並んでいた。
閉店間際の値引き棚を回るのが日課らしく、買い物の袋がそのまま我が家の玄関へ運ばれてくる。
「孫に食べさせてあげてね!」
玄関先で笑顔で言われると断りにくい。
夫が「うちは間に合ってる」と何度伝えても、義母は耳に入らない様子で次の週にもまた袋を抱えてやって来た。
子供の好物だけが入っているわけでもなく、義母の好みで詰められた魚や肉が雑多に並ぶ。種類も状態もまちまちで、こちらの献立とは無関係に増えていった。
イチゴ1パックを渡されたときは表面にぽつぽつ黒い斑点が出ていた。
「これはジャムにすれば大丈夫だから」
加熱前提の果物を、孫に食べさせろと言って置いていく感覚が、こちらにはどうしても飲み込めなかった。
1歳の子供にジャムを大量に出すわけにもいかない。結局、その日は私が砂糖と煮詰めて瓶詰めにした。
冷蔵庫も冷凍庫もパンパンに
冷蔵庫は気づけば義母の置き土産で満杯になっていた。
我が家で買った野菜の置き場所がなくなり、急いで消費しないといけない食品の優先順位が崩れていく。
冷凍庫も同じだった。小分けにラップされた魚の切り身、つみれ、ハンバーグの種が、義母の手書きのマスキングテープと一緒に積み上がる。
古いものから使おうとしても、表示の日付がすでに過ぎているものが混ざっていた。
賞味期限切れだらけの引き出しを開けるたびに、ため息が漏れる。
捨てるしかない肉や魚を見ながら、罪悪感だけがこちらに乗っかってくる。
「もう持ってこなくていいって伝えてよ」
夫に頼んでも、「親も孫が可愛いんだから」と笑って受け流されてしまう。義母の善意の塊の前で、こちらの拒否はいつも砕けた。冷凍庫の扉が閉まりきらない日もあった。
去年の昨日のつみれ
ある夕方、夕飯の支度に冷凍庫を漁っていて、奥のほうにつみれを見つけた。
表面に貼られたシールには昨日の賞味期限が印字されている。慌ててすぐに出そうとして、もう一度日付に目を落とした。
年が、去年だった。
「去年の昨日」のつみれが、我が家の冷凍庫で1年以上眠っていたことになる。私は袋ごとそのままゴミに出した。
もったいない精神で集めてくる義母の気持ちは分かる。だが結局、捨てる方がずっともったいないのだ。善意の重さが、台所の隅で静かに腐っていた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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