Share
「図表は任せて」大学のグループ課題でやる気を出した友人→「バイトが忙しくて」と進まない友人に私が送った一文とは

締切前夜に届いた一行
大学の必修科目で、4人グループの課題に取り組んでいたときの話だ。
メンバーの一人は、最初こそやる気のある発言をしていた。
「自分が調査パートを担当する」「図表は任せて」と積極的に話していたのに、締切が近づくにつれて「バイトが忙しくて」「ちょっと体調が悪くて」と言い訳が続くようになった。
最初は仕方ないと思っていた。
でも一週間が過ぎ、二週間が過ぎても状況は変わらない。
気づいたら作業のほぼ全部が私に流れてきていた。
他の二人も空気を読んでいるのか何も言わず、毎晩レポートを進めているのは私だけという日々が続いた。
授業が終わって帰宅しても、夕飯を食べながら文献を調べて、深夜までパソコンを開いていた。
そして締切前日の夜。スマートフォンに通知が入った。
「ごめん、まとめお願い!」
謝罪とも呼べないような軽さだった。さすがに限界だと思った。
責めるより、見せる
怒りをそのままぶつけることも考えた。
でも感情的なメッセージを送っても、相手はきっとまた言い訳を並べるだけだと思った。
代わりに、事実を整理することにした。
これまでの分担で各自が担当すると決めた内容と、実際に提出された作業量を一覧にまとめた。
誰がどのパートを持つと決めたか。そのうち実際に形になって出てきたのはどれか。箇条書きにして横に並べると、偏りが一目でわかる表ができた。
グループのメッセージアプリに送り、一言だけ添えた。
「この分担で提出する予定だけど、問題あったら教えて」
責めるつもりは、本当になかった。
ただ、今の状況を全員が同じように見られる形にしたかっただけだ。
翌朝、グループに資料が届いていた
メッセージを送った翌朝、起きてスマートフォンを確認すると、あの同級生から担当分の資料がグループへ共有されていた。
夜のうちに作ったらしく、ファイルの作成時刻は深夜を過ぎていた。
他の二人も朝のうちに確認の返信を入れていて、最終的に全員分が揃った状態で課題を提出できた。
直接責めたわけじゃない。感情的になったわけでも、長い文章を書いたわけでもない。
ただ、状況を見える形にしただけで空気が変わった。
「なんで私ばかり」と言いたかった気持ちは確かにあった。でもそれを言葉にする代わりに、数字と事実で表した方がずっときれいに伝わるんだと知った。
あの一覧を送ったときの、静かなスカッと感は今でも覚えている。直接「不公平だ」と言うより、ずっと穏やかに、でも確実に伝わった瞬間だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

