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休日に「俺も家事するよ!」と自信満々に宣言した夫。しかし妻が「おとなしく座ってて」と笑顔で言い渡した理由

頼もしい助っ人の登場?自称・家事メンのありがた迷惑
平日は仕事と家事の両立で手一杯で、気づけばあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。
だからこそ、休みの日は溜まりに溜まった家事タスクをまとめて片付ける絶好のチャンス。朝から洗濯機を回しつつ、キッチンの片付けや掃除機をかける準備をせっせと進めていました。
そこへ、遅起きしてきた夫があくびをしながらリビングに姿を現しました。寝癖をつけたまま、せわしなく動く私の姿を見て大きく頷きます。
「よし、今日は俺も家事するよ!」
まるで救世主が現れたかのような、堂々たるドヤ顔です。
普段は家事にノータッチの夫から飛び出した予想外の言葉に、私は少しだけ感動を覚えました。
「助かる!それじゃあ、お風呂洗いとリビングの掃除機がけを頼めるかな?」
「大船に乗ったつもりでいて!」
その自信に満ちた返事に、私はホッと肩の力を抜きました。これで少しは自分の休む時間が確保できるかもしれない。そう考えた私の見通しが甘かったのです。
指示がないと動けない夫への、とびきりの笑顔と最後通牒
それから数分もしないうちに、夫の足音がドタバタとこちらへ向かってきました。
「お風呂用の洗剤ってどこにしまってあるんだっけ?」
「洗面台の下にある右側のスペースだよ」
私が教えると、夫は一度洗面所へ戻ったものの、すぐにまた顔を出しました。
「これで洗えばいい?使い方ってどうするんだっけ?」
「いつも置いてある黄色いやつ!お湯をつけてこするだけで平気!」
食器を洗いながら応じる私の声には、次第にイライラが混ざり始めます。さらに数分後、今度は掃除機のノズルを持ったままの夫がぽつんと立ち尽くしていました。
「ラグの部分はどう吸えばいい?強さのモードは?あと、次は何をすればいい?」
息つく暇もなく飛んでくる質問攻め。そのたびに私は家事の手を止め、夫のそばまで行き、まるで新人に教えるかのように説明しなければなりません。
これでは、自分一人でこなした方が何倍も早く終わります。
夫は完全に「指示がないと動けないマシーン」と化していました。協力しようという気持ちはあるのでしょうが、自分で考えて進める気配は皆無です。
私は濡れた手をタオルでサッと拭き、ゆっくりと夫のほうを向きました。
「ねえ、一つ一つやり方を聞いてからじゃないと進められないなら、かえって時間がかかるんだけど」
「えっ……」
「自分で考えて動けないなら、そこのソファでおとなしく座ってて」
私は心の底から湧き上がる、とびきり爽やかな笑顔を作って言い渡しました。
私の全身から漂う圧を感じ取ったのか、夫は「……はい」と小さく返事をし、掃除機をそっと壁に立てかけました。
そして、ソファに深く座り込むと、黙ってテレビのリモコンを操作し始めました。静かに画面を眺めるその後ろ姿を横目に、私は再び鼻歌交じりで自分のペースで家事を再開。
結局のところ、誰にも邪魔されずに一人でやるのが最高の時短なのだと、身をもって実感した休日でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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