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「この配置、すごく工夫したんですよ!」私が作った特設コーナーを、自身の手柄のように説明する同僚の、化けの皮が剥がれた瞬間

いつも手柄を奪っていく同僚
私が働く書店には、さりげなく人の手柄を横取りする同僚がいます。
例えば、私が何日もかけて選書し、丁寧にPOPを描き上げた特設コーナー。
いざ完成して店長が褒めてくれると、彼女はすかさず前に出ていくのです。
「これ、私が作ったんです!」
「この配置、すごく工夫したんですよ!お客様の導線を意識してみました」
まるで自分がすべて主導したかのような、堂々とした口ぶり。
私が準備した企画書も、いつの間にか彼女のアイデアとして報告されている始末です。
職場で波風を立てたくない私は、いつも笑顔を引きつらせながら黙ってやり過ごしていました。
けれど、心の中に積み重なっていくのは真っ黒なモヤモヤ。
正直、一緒に働くのが苦痛になり始めていました。
化けの皮が剥がれた瞬間
そんなある日、年に一度の大型フェアに向けて、本部のエリアマネージャーが視察に訪れました。
今回のメイン展開は、私が数ヶ月前からリサーチを重ねてきた渾身の企画。
しかし、マネージャーが売り場にやってくると、またしても同僚が一番前に立ち、流暢に説明を始めたのです。
「今回のテーマは、最新のトレンドを一番に意識しまして……」
得意げに語る同僚の背中を見つめながら、私は静かにため息をつきました。
ところが、マネージャーの反応は予想外のものでした。
「なるほど。じゃあ、このメインに据えた3冊の具体的な選書意図と、過去の類似フェアとの売上予測の比較データはどうなってる?」
核心を突く、深掘りされた質問。
その途端、同僚の肩がビクッと跳ね上がりました。
「えっ……あ、そのデータは……えっと……」
目が泳ぎ、額にはじんわりと冷や汗。
表面的なことしか知らない彼女が、そんな専門的な内容に答えられるはずもありません。
気まずい沈黙が売り場に響き渡り、やがて同僚は引きつった笑みを浮かべて私を振り返りました。
「しょ、詳細は彼女が把握しているので、彼女が説明します!z」
見事な丸投げ。私は静かに一歩前へ出ました。
そして、頭の中にすべて入っている顧客の年齢層データ、ターゲットの購買傾向、選書の明確な意図を、淡々と事実ベースで説明したのです。
最後まで聞き終えたマネージャーは、感心したように深く頷きました。
「完璧だ。……最初から君が説明すればよかったね」
その一言で、場の空気は一変。
同僚は顔を真っ赤にして、ただ俯くことしかできませんでした。
それ以来、彼女の露骨な手柄の横取りはピタリと止まりました。
日頃の地道な積み重ねは、ごまかしがきかない。そして、ちゃんと見てくれている人はいる。
胸の奥のモヤモヤが晴れ渡り、心からスカッとした出来事です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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