Share
「機械がわかりにくいのよ!」コンビニのコーヒーマシンで押し間違えた客。だが、そのあと言葉に詰まった理由

「機械がわかりにくいのよ!」コンビニのコーヒーマシンで押し間違えた客。だが、そのあと言葉に詰まった理由
レジの前で、女性の声が少しずつ大きくなった
夕方のコンビニで、レジの列に並んでいたときのことです。
前にいた子連れの女性が、コーヒーマシンから戻ってきて店員さんに声をかけました。手には、すでに抽出の終わった紙コップを持っています。
どうやらLサイズを購入したものの、マシンではMサイズのボタンを押してしまったようでした。
「これ、頼んだのと違うんですけど」
店員さんが状況を確認すると、女性はマシンのほうを指さしました。
「機械がわかりにくいのよ!」
店員さんは声を荒らげることなく、「サイズごとにボタンが分かれているんです」と説明しました。
けれど女性は納得できない様子です。
「そんなの、ぱっと見ただけじゃ分からないでしょう」
会計を待っている人もいたため、レジの列は少しずつ伸びていました。女性のそばにいた子どもは、大人のやり取りを黙って見上げています。
次のお客さんが使うのを見て、女性はマシンを見直した
女性がレジで店員さんと話しているあいだ、コーヒーマシンの前は空いていました。
そこへ別のお客さんがやってきました。
その人は紙コップをマシンに置くと、表示を一度確認してから、自分が買ったサイズのボタンを押しました。
特別なことをしたわけではありません。ただ、いつも通りコーヒーを入れていただけです。
それを横目で見ていた女性も、つられるようにマシンへ視線を向けました。
少し離れた場所からでも、サイズごとに分かれたボタンが並んでいるのが見えます。
女性は数秒ほど黙ったあと、さっき自分が操作したあたりを見つめました。
「……あ」
それまで続いていた言葉が止まりました。
自分でも押したボタンを思い出したのか、当たり前のように操作する男性を見て恥ずかしくなったのか、それ以上「分かりにくい」と繰り返すことはありませんでした。
店員さんも責めることはせず、紙コップを受け取りました。
「今回は入れ直しますね」
女性は少し間を置いてから、「すみません。ありがとうございます」と小さな声で答えました。
新しいコーヒーを受け取ると、子どもの手を取って店を出ていきます。
その後、止まっていたレジの列も何事もなかったように動き始めました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


