MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「ランチのお店、私も行ってみたの」服も髪型も持ち物も重なっていった同僚。徐々に私が距離を置くようになった理由

「ランチのお店、私も行ってみたの」服も髪型も持ち物も重なっていった同僚。徐々に私が距離を置くようになった理由

最初は、ただの偶然だと思っていた

数年前、同じ部署に配属された同僚がいた。物腰がやわらかく、いつも笑顔で、仕事で困ったときには丁寧に相談に乗ってくれる人だった。私も話しやすい相手だと思っていた。

少し気になるようになったのは、服装が重なることが増えてからだ。

ある日、私が休日に買ったばかりのブラウスによく似たものを、彼女が着てきた。色も形も似ていて驚いたものの、流行しているデザインだったこともあり、そのときは偶然だと思った。

「そのブラウス、かわいいですね」

彼女はいつもどおり笑っていた。私も「ありがとうございます」と返し、それ以上気にすることはなかった。

ところが、その後も似たことが続いた。

私が髪を短くした翌週には、彼女も近い長さに髪を切ってきた。デスクに置いていたマグカップと似たものを使うようになり、ペンやキーホルダーまで雰囲気の近いものが増えていった。

「髪型、素敵だったから参考にしちゃいました」

そう言われたこともある。

悪意があるようには見えなかったし、本人も隠しているわけではない。それでも、同じことが重なるにつれて、私は少しずつ落ち着かない気持ちを抱くようになった。

私の投稿を参考にしていたと知った

そんなある日の休憩時間だった。

「この前載せてたランチのお店、私も行ってみたんです」

彼女からそう言われ、私は少し驚いた。

その店について、職場で話した記憶はなかった。ただ、休日に食事をした写真をSNSに載せていた。

「投稿、見てくれてたんですね」

そう返すと、彼女は笑いながらうなずいた。

「いつも素敵なお店に行ってるから、参考にしてるんです」

そこで初めて、これまで似ていた服や持ち物についても、SNSの写真を見ていたからなのかもしれないと思った。

もちろん、SNSは自分で公開しているものだ。見られること自体がおかしいわけではないし、素敵だと思ったものを参考にすることも珍しくない。

それでも、身近な人が自分の投稿を細かく見て、次々と同じようなものを選んでいたと知ると、私は少し距離が近すぎるように感じてしまった。

「休みの日って、どんなところに行ってるのかなって、つい見ちゃうんです」

彼女は悪びれる様子もなく話していた。むしろ、私への好意から出た言葉だったのだと思う。

だからこそ、どう受け止めればいいのか迷った。

相手を責めたいわけではない。ただ、私はもう少し、自分の休日や好きなものを自分だけのペースで楽しみたいと思った。

それからは、SNSに載せる内容を少し減らし、職場でも無理に一緒に過ごさず、一人で休憩する時間を作るようにした。

彼女との関係を完全に切ったわけではない。仕事ではこれまでどおり接している。ただ、親しくなることと、何でも共有することは違うのだと気づいた。

悪意がなくても、心地よいと感じる距離は人によって違う。あの出来事以来、私は人との距離感を以前より大切にするようになった。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「大事な話ある」友人からの突然のメッセージ。全員が心配した、大事な話の正体が平和すぎた

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking