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「うるさいので静かにしてください」二人の子どもの生活音を詫び続けた私。だが、初めて管理会社に間に入ってもらったワケ

「うるさいので静かにしてください」二人の子どもの生活音を詫び続けた私。だが、初めて管理会社に間に入ってもらったワケ
玄関のチャイムが鳴るたび、体がこわばった
我が家には子どもが二人いる。
どれだけ言い聞かせても、家の中を走る音や、ソファから飛び降りる音が完全に消えることはない。
集合住宅で暮らす以上、その音が床や壁を伝ってどこかの部屋に届いていることは、こちらも分かっていた。
申し訳ないという気持ちは、引っ越してきた日からずっと胸の中にある。
それでも、玄関のチャイムが鳴ったときは体がこわばった。
入居して間もない頃だった。ドアを開けると、上の階に住んでいる人が立っていた。
前置きはなかった。
「うるさいので静かにしてください」
言い返せる言葉は何もなかった。音が出ているのは事実だ。私はその場で頭を下げた。
「すみません、以後気をつけます」
それで終わったと思っていた。けれど、玄関に人が立つ日は一度では終わらなかった。
何度目かのあと、ドアを閉めた私の背中に、妻が小さく声をかけた。
「また来たね」
床にマットを敷き足し、夕方以降は座って遊ぶよう子どもと約束した。
それでも足音が消えるわけではない。謝ることが、我が家の日課のようになっていた。
子どもの歩き方が変わった日
変化が出たのは、こちらの子どもたちのほうだった。
リビングを歩くとき、かかとを浮かせるようになった。
おもちゃを落とすたび、天井のほうをちらりと見上げる。
笑い声が大きくなると、自分から口をつぐむ。家の中でどう動けばいいのかを、うかがいながら暮らしているように見えた。
その様子を見て、私は管理会社に電話をかけた。
音を出しているのはこちらで、迷惑をかけているのも承知していると、まず伝えた。
そのうえで、一つだけお願いをした。
「直接ではなく、管理会社を通してほしい」
担当の方は最後まで話を聞いてくれた。そして、こちらが頼んだとおりに間へ入ってくれた。
「先方にはお伝えしておきます」
それ以降、玄関のチャイムが鳴ることはなくなった。
ただ、ちょうど同じ頃から、上の階の物音が前より耳につくようになった。夜、頭の上で何かを引きずるような音が続く。物を置く音が、やけにはっきり響く。妻も気づいていた。
「上の音、前はこんなに聞こえなかったよね」
意図があるのかどうかは、私には分からない。偶然かもしれないし、もともとそういう響き方をする建物なのかもしれない。
確かめる方法もないし、確かめに行くつもりもない。ただ、玄関先の声が消えた家の中で、代わりに増えていったものがある。子どもに向かって私が言う、この一言だ。
「静かにしなさい」
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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