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「こういうことは女性がやるものよ」正月の台所に立ち続けた妻。翌朝、夫が義母に返した一言

「こういうことは女性がやるものよ」正月の台所に立ち続けた妻。翌朝、夫が義母に返した一言

結婚して初めての正月、私はほとんど台所にいた

結婚して初めてのお正月、私は夫と一緒に義実家を訪れていた。

その日は親戚も何人か集まることになっていて、玄関を入ると、居間からすでににぎやかな声が聞こえていた。

コートを脱いでいると、台所にいた義母がこちらを見て声をかけた。

「来てくれたのね。悪いけど、少し手伝ってもらえる?」

私は「はい」と答え、エプロンを借りて台所に立った。

煮物を温め直し、重箱の中身を整え、お茶を入れる。食事が始まると、今度は空いた皿を下げたり、足りなくなった料理を運んだりと、やることは次々に出てきた。

その途中、義母が何気ない調子で言った。

「こういうことは、女性が覚えておいたほうがいいのよ」

責めるような言い方ではなかった。

義母自身も、長い間それを当たり前としてやってきたのだろうと思った。

けれど、ふと居間を見ると、夫や義父、男性の親戚たちはテレビを見ながら話をしていた。

料理が減れば誰かが台所から運び、食べ終えた皿もそのまま置かれている。

私は食事の途中で何度も席を立ち、結局、ゆっくり座れたのは片付けがひと段落してからだった。

そのころには、食後に出されたお菓子もほとんど残っていなかった。

「疲れたでしょう」

義母にそう言われ、私は反射的に笑った。

「大丈夫です」

そう答えたものの、少しだけ引っかかるものが残っていた。

その夜、夫に一日のことを話した

その日は義実家に泊まる予定だった。

夜になり、親戚が帰って客間に入ったあと、私は夫に今日のことを話した。

「今日、私ほとんど座ってなかったの、気づいてた?」

夫は少し考えてから、申し訳なさそうな顔をした。

「そこまで気づいてなかった」

私は責めるつもりはなかったので、その日やったことを順番に話した。

料理を温め、皿を運び、お茶を出し、食器を下げ、最後に洗い物をしたこと。

「手伝うこと自体が嫌だったわけじゃないんだよ。ただ、私だけがずっと動いているのが当たり前みたいになってたのが、ちょっとしんどかった」

夫はしばらく黙っていた。

そして、小さくうなずいた。

「ごめん。俺もずっとそういう正月だったから、何も考えてなかった」

その言葉を聞いて、私は少しだけ気持ちが軽くなった。

翌朝、夫が私より先に立ち上がった

翌朝、朝食の準備をする音で目が覚めた。

居間へ行くと、義母が台所でお茶を入れているところだった。

私も手伝おうと立ち上がると、その横で夫も立った。

「俺もやるよ」

そう言って、夫は食器を並べ始めた。

義母は少し驚いたようだった。

「あなたは座っていていいのよ」

すると夫は、特に強い口調でもなく答えた。

「昨日ずっと任せっぱなしだったから。今日は二人でやるよ」

義母は一瞬黙ったあと、「そう」とだけ言った。

その朝は、夫が皿を運び、私が料理を並べた。

ほんの少し分担しただけだったが、前日とはずいぶん違って感じられた。

翌年の正月も、親戚は同じように集まった。

けれど夫は、最初から食器を運び、食後には自分の皿を台所へ持っていった。

それを見た義父や親戚の男性も、少しずつ皿を運ぶようになった。

長く続いてきた習慣が、一度の会話ですべて変わったわけではない。

それでも、「昔からこうだから」で終わらせずに誰かが一度動けば、当たり前は少しずつ変わっていくのかもしれないと思った。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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