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「今の人は楽でいいわよね」食卓で妻と自分を比べはじめた母。だが、正直な気持ちをぶつけた結果

「今の人は楽でいいわよね」食卓で妻と自分を比べはじめた母。だが、正直な気持ちをぶつけた結果
親戚が集まる正月、母の何気ない一言で空気が変わった
去年の正月、私は妻と一緒に実家へ帰省しました。
座敷には親戚が10人ほど集まり、母が作った煮物や父が用意した料理を囲みながら、近況を話していました。
妻も最初は少し緊張していたものの、いとこたちと話すうちに表情がやわらぎ、私も安心していました。
そんなとき、母が妻のほうを見ながら言いました。
「今は共働きだから仕方ないんだろうけど、昔はもう少し家のことをちゃんとやったものよ」
妻は一瞬黙り、それから「そうなんですね」と笑って返しました。
母は昔から、自分が若かった頃のやり方を基準に話すところがあります。悪意があるというより、自分の経験を教えているつもりなのでしょう。
ただ、その日は親戚が大勢いる前でした。
「うちなんて、お父さんのお弁当も毎日作ってたしね。今の人は楽でいいわよね」
母は笑いながら続けました。
妻は何も言わず、湯呑みに目を落としていました。
私はそこでようやく、「もうそのくらいでいいだろ」と言いました。
すると母は、「別に悪く言ってるわけじゃないわよ。家族だから言えることでしょ」と返しました。
その言葉を聞いて、これまで私が軽く受け流してきたこと自体がよくなかったのだと思いました。
「比べる必要はないだろ」と、初めてはっきり伝えた
私は箸を置き、母に言いました。
「その言い方はやめてくれ、母さん。昔と今を比べる必要はないだろ」
座敷が少し静かになりました。
「俺たちは俺たちなりにやってるし、家のことだって二人で決めてる。妻だけに言うのは違うと思う」
母は驚いたような顔をしました。
普段の私は、母と言い合いになるのが面倒で、多少気になることを言われても笑って流していました。そのせいで母も、私が気にしていないと思っていたのかもしれません。
しばらくして母は、「そんなつもりじゃなかったんだけどね」と小さく言いました。
私は、「分かってる。でも、人がいるところで比べるのはやめてほしい」とだけ返しました。
すると近くにいた親戚が別の話題を振り、食卓には少しずついつもの空気が戻っていきました。
帰りの車の中で、妻はしばらく黙っていました。
そして信号待ちになったとき、ぽつりと言いました。
「言ってくれて、ありがとう」
私はそのとき初めて、妻がこれまでにも似たような言葉を何度か笑って受け流していたことに気づきました。
母との関係を悪くしたいわけではありません。ただ、家族だから何を言ってもいいわけではないはずです。
それからは、母が妻と誰かを比べるような話をしたときには、その場で短く止めるようにしています。妻に我慢してもらうのではなく、自分の家族との間に線を引くのは、私の役目なのだと思っています。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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