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「責任者の人、呼んでもらえる?」棚の値段と違うと訴えた客。だが、確認後に気づいた勘違いとは

「棚に出てた値段と違うんだけど」
夕方のドラッグストアは、仕事帰りの客で混み合っていました。私も買い物かごを持ち、数人が並ぶレジの列で順番を待っていました。
そのとき、先頭で会計をしていた四十代くらいの男性が、レジに表示された金額を見て声を上げました。
「あれ?ちょっと待って。これ、値段違わない?」
店員が手を止めます。
「どの商品でしょうか?」
「これ。棚にはもっと安い値段が出てたよ。レジに通したら高くなるの?」
男性は困惑したように商品を指さしました。
店員は「確認してまいりますね」と伝え、売り場へ向かいました。
少しして戻ってくると、男性に説明します。
「お待たせしました。お客様がご覧になった値札は、隣に並んでいる別容量の商品のもののようです。こちらはこの価格になります」
男性は商品を見直し、眉を寄せました。
「え、でもすぐ横にその値段があったよね?同じ商品だと思ったんだけど」
「パッケージが似ていますので、分かりにくかったかもしれません」
それでも男性は納得しきれない様子でした。
「その値段だと思って持ってきたんですよ。わかりにくいのが原因なんだから、安いほうの値段にはならないの?」
「申し訳ありません。別の商品ですので、この商品の価格でのお会計になります」
男性は少し黙ったあと、大きく息を吐きました。
「……じゃあ、責任者の人、呼んでもらえる?」
責任者も売り場を確認した
ほどなくして責任者がやってきました。
男性は少し強い口調で事情を説明します。
「棚ではもっと安く見えたんですよ。これじゃ間違えると思うんだけど」
責任者はすぐに結論を出さず、「一度確認しますね」と商品を持って売り場へ向かいました。
戻ってくると、落ち着いた声で話します。
「お待たせしました。確認しましたが、こちらの商品にはこの価格が表示されています。おそらく隣の商品の値札をご覧になったのだと思います」
「……やっぱり別の商品なんですか」
「はい。見た目がよく似ていますので、間違えやすかったのかもしれません」
男性はしばらく商品を眺めていましたが、先ほどまでの勢いはありませんでした。
「分かりました。じゃあ、これはやめます」
商品をレジ台に戻すと、そのまま会計を取りやめました。
勘違いは誰にでもあるけれど
ようやくレジが動き出し、私の番になりました。
店員は少し疲れた表情をしていたので、思わず「大変でしたね」と声をかけました。
すると店員は小さく笑って、「ありがとうございます」と返してくれました。
男性も最初から店員を困らせようとしていたわけではなく、本当に表示価格が違うと思ったのでしょう。
ただ、思い込みのまま声を強くするより、一度確認してみる。それだけで、お互いに嫌な思いをせずに済むこともあるのだと感じた出来事でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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