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「今度はご飯、食べていきなさいよ」以前はそっけなかった義母。だが、孫の誕生を機に変わった理由

今度はご飯食べていきなさいよ以前はそっけなかった義母だが孫の誕生を機に変わった理由

夕飯どきになっても、どこかよそよそしかった

結婚して六年ほど経った頃、夫と久しぶりに義実家を訪ねたときのことです。

義母とは決して仲が悪いわけではありませんでしたが、昔からどこか距離がありました。

その日も世間話をしているうちに時間が過ぎ、気づけば外はすっかり暗くなっていました。

義母が時計を見て、少し困ったような顔をします。

「あら、もうこんな時間なのね。あなたたち、ご飯はどうする?」

「特に決めてないですけど……」

私がそう答えると、義母は冷蔵庫のほうへ目をやりました。

「ごめんね。今日は二人分しか考えてなくて。何か出せるものも、あんまりないのよ」

その言い方に悪意があったわけではないと思います。

ただ、まだ自分がこの家の家族として馴染めていないような気がして、少し寂しくなりました。

夫も私の顔を見て、「じゃあ、今日は帰ろうか」と立ち上がりました。

玄関まで来ると、義母が申し訳なさそうに声をかけてきました。

「今度はちゃんと用意しておくから。今日は本当にごめんね」

「大丈夫です。また来ますね」

私はそう答えて義実家をあとにしました。

帰り道、夫が小さな声で言いました。

「母さん、ああいうところ気が回らないんだよな。嫌な気持ちにさせたならごめん」

「ううん。ただ、ちょっとだけ寂しかったかな」

素直にそう伝えると、夫は黙ってうなずいていました。

孫が生まれて、義母との距離も少しずつ変わった

それから二年ほど経ち、私たち夫婦に子どもが生まれました。

初孫をとても喜んだ義母は、それまで以上に私たちへ連絡をくれるようになりました。

久しぶりに家族三人で義実家を訪ねると、玄関を開けた義母が笑顔で迎えてくれました。

「いらっしゃい。寒かったでしょう。早く入って」

そして夕方になると、義母は当たり前のように台所へ立ちました。

「今日はご飯、食べていきなさいよ。ちゃんと多めに作ってあるから」

その言葉を聞いた瞬間、私は以前のことを思い出しました。

「いいんですか?」

「もちろんよ。せっかく来てくれたんだもの。慌てて帰らなくていいでしょう」

義母はそう言って笑いながら、料理を食卓へ運びました。

孫ができたことで家族が集まる機会が増え、義母自身も私たちとの過ごし方が分かってきたのかもしれません。

以前のよそよそしさが嘘のように、今では私にも「ちゃんと食べてる?」と気遣ってくれます。

もちろん、急に何もかも分かり合えたわけではありません。

それでも、一緒に食卓を囲む時間が増えるにつれて、私と義母の間にあった距離も少しずつ縮まっていきました。

今では義実家へ行くと、「今日は何食べたい?」と聞かれることもあります。

あの日は少し寂しかったけれど、人との関係はきっかけ一つでゆっくり変わっていくものなのだと感じています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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