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「騒ぎすぎでしょ」大浴場で大声で話し続けるグループ。撮影まで始めようとした客にスタッフが告げた正論

静かな湯を楽しみに
家族旅行の夜、私は宿の大浴場へ向かいました。
窓の外には木々が影を落とし、湯気の向こうは驚くほど静かで、日ごろの疲れがほどけていくようです。
数人の客が、めいめいに湯を楽しんでいます。
誰もが小声で、湯の音だけが響く、そんな落ち着いた時間が流れていました。
ところが、そこへ一組のグループが入ってきた瞬間から、空気ががらりと変わったのです。
響きわたる大声
グループは周りを気にする様子もなく、湯船に浸かるなり大声で話しはじめました。
旅館とは関係のない昨夜の話題が、いつまでも大きな声で続いていきます。
何人かの客が迷惑そうに眉をひそめ、そっと湯から上がっていきます。
それでも彼らは気づかないのか、声の大きさは変わりませんでした。
(騒ぎすぎでしょ)
せっかくの静かな湯が、まるで居酒屋のように騒がしくなっていきます。
そのうちの一人が、脱衣所から持ち込んだスマートフォンを取り出したのが見えました。
湯気の立つ浴室にレンズを向けようとする姿に、周りの客が慌てて身を隠します。
ここは撮影禁止のはずだと、その場の誰もが思っていたのです。
脱衣所の入り口にも、撮影はご遠慮くださいと掲示があったはずでした。
スタッフが止めた
騒ぎに気づいたのか、まもなく男性スタッフが浴室へ入ってきました。
慌てるでもなく、落ち着いた足取りでグループのそばへ歩み寄ります。
その物腰は堂々として、けれど少しも威圧的ではありません。
「恐れ入ります。大浴場は皆さまでお使いいただく場所ですので、お声は控えめにお願いいたします。それから、館内は撮影を禁止しております」
一人が「ちょっとだけだから」と食い下がろうとしましたが、スタッフは穏やかな笑みのまま、はっきりと繰り返します。
「お客様のお写真に、ほかのお客様が写ってしまいますので」
その一言で、グループはようやくスマートフォンを下げ、ばつが悪そうに声を落としました。
しばらくすると、逃げるように湯から上がっていきます。
浴室に、もとの静けさが戻ってきました。残っていた客の何人かが、ほっとしたように肩の力を抜きます。
先ほどまで水面に漂っていた落ち着かない気配も、いつしか消えていました。
私も湯に深く身を沈め、ようやく取り戻した静かな時間を、心ゆくまで味わったのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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