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「公園で遊んでくれ、車に当たるから」防犯カメラ越しに注意する隣人。翌朝、話し合いをした結果

「公園で遊んでくれ、車に当たるから」防犯カメラ越しに注意する隣人。翌朝、話し合いをした結果
六人ぶんの声が響く夕方
家の前の道は行き止まりで、車はほとんど入ってきません。
うちの庭とも地続きで、夕方は子どもの集合場所です。
その日そこにいたのは、六人です。隣の家の二人と、うちの二人、反対側の家の二人。ゴムボールを転がして、電柱を目印に走り回ります。
「ボール、こっち」
隣の家に新しい車が来たのは、一週間ほど前です。
車庫の屋根の下に、いつもぴかぴかで入っています。
ボールは低いまま、そちらへ飛んだことは一度もありません。
車庫のカメラから声がした
音が鳴ったのは、そのときです。車庫の柱の黒いカメラから、男の人の声が流れました。
「公園で遊んでくれ、車に当たるから」
六人が一斉に止まりました。声のほうを見ても、そこには機械しかありません。
隣の家の二人が、ボールを置いて玄関に入っていきました。
「うちの子だけ怒られたのかな」
反対側のお母さんが、玄関から出てきて言いました。
「六人でいたので、みんなにだと思います」
残った四人は、ボールを片づけて縄跳びに切り替えました。
文句を言う子はいませんが、順番に跳ぶ姿は、ずいぶん静かでした。
その夜、隣の奥さんからメッセージが届きました。ボール遊びを控えてほしい、という短い文です。
三年住んで、初めての連絡でした。
扉の向こうから出てきた人
翌朝、ごみを出したその足で、隣の家のインターホンを押しました。
返事までに、少し間があります。
「昨日のことです。カメラ越しではなく、直接お話しできませんか」
スピーカーは、しばらく黙っていました。
切れたのかと思った頃、玄関の鍵が回る音がします。扉が開いて、ご主人が出てきました。顔を見るのは初めてです。
「……すみません、あんな言い方をして」
「いえ。当たったら大変ですから、言っていただいてよかったです」
「納車したばかりで、気が立っていて」
ご主人は車庫を一度見てから、うつむきました。
「うちの子にも、外で遊ぶなと言ってしまいました」
そこへ、反対側のお母さんも出てきました。三人で立ったまま、遊び場所の話になります。
ボールは坂の下の公園、道では縄跳びとチョーク。決まるまでに五分もかかりませんでした。
「じゃあ、うちの子も公園まで一緒に行かせます」
そう言ったとき、後ろの廊下から二人ぶんの顔が覗いていました。
その日から、六人はそろって坂を下っていきます。カメラのスピーカーは、あれきり一度も鳴っていません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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