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「味噌汁が薄い、作り直してくれよ」作った夕食に文句をつけた夫。だが、妻がぶつけた本音に態度が一変

「味噌汁が薄い、作り直してくれよ」作った夕食に文句をつけた夫。だが、妻がぶつけた本音に態度が一変
稼ぎは私の方が多いのに
主人は建設業、私は看護師。共働きで、年収は私の方が120万円ほど多い。
そのことを、主人はいつも気にしている。
「稼ぎ少なくてごめんね」
晩酌のたび、眉を下げてそう言う。
ただ、その申し訳なさは、態度からは一切感じられなかったのだ。
掃除も洗濯も、食事の支度も、全部私の担当。
主人は朝が早くて帰りも遅い。まあ、そこは百歩譲ってよしとしましょう。でも私も管理職で、朝は早いし帰りも遅い。
夜九時過ぎに帰宅して、コートも脱がずに台所へ立つ。慌てて味噌汁を温め、魚を焼き、どうにか食卓に並べる。すると主人は、一口すすってこう言うのだ。
「味噌汁が薄い、作り直してくれよ」
もう食うな。なら自分でやれ。喉まで出かかった言葉を飲み込んで、私はまた鍋の前に戻る。
「今日の煮物、味が濃すぎるな」
文句だけは、毎晩きちんと出てきた。
そのくせ、座ったら最後、主人は一歩も動かない。動いているのは、いつも私だけだった。
堪えるのを、やめた夜
その夜も、遅くに帰って並べた食卓に、いつもの一言が飛んできた。二十年、飲み込み続けてきたものが、そこでぷつりと切れた。
「じゃあ今日から夕飯はご自分でどうぞ。味の好みが分かるのはご本人だけなので」
主人の箸が止まった。
「…は? 何言ってんだよ」
「毎晩、薄い濃いって言われるんです。なら、ちょうどいい味にできる人が作った方が早いでしょう」
「いや、そういうつもりじゃ」
言いかけて、主人は言葉を飲み込んだ。顔から、すうっと血の気が引いていく。
私はエプロンを外し、正面の椅子に腰かけた。
「稼ぎが少なくてごめんね、っていつも言いますよね。私、お金の話は一度も気にしたことがないんです。気になるのは、座ったまま文句だけ言う人と暮らしていることの方で」
主人は、何も言い返せなかった。
翌日から、本当に自分で夕飯を作りはじめた。初日は炒飯、二日目はカップ麺。三日目、台所から情けない声がした。
「なあ…味噌って、どのくらい入れるんだ」
お好みで、としか答えようがない。電話をくれた義母にその話をすると、受話器の向こうで笑い声が上がった。
「あの子が台所に立ってるの? もっと早く言ってやればよかったのに」
四日目の夜、主人はビールも開けずに、私の前に立った。
「悪かった。……毎日、あれ全部やってたんだな」
気にしないで、とは言わなかった。
「はっきりして、よかったです」
あれから、味の文句は一度も出ていない。食べ終わると主人が先に立ち上がり、皿を流しへ運んでいく。私が座ったままなのを確かめてから、袖をまくるのだ。
百歩譲るのを、そろそろやめてよかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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