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「奨学金の200万、実は滞納してた」夫が隠していた借金→選べる道は一つしかなかった

「奨学金の200万、実は滞納してた」夫が隠していた借金→選べる道は一つしかなかった
夜の台所に置かれた封筒
結婚して半年が過ぎた、秋の夜のことだった。
夫が入浴している間に、郵便受けを覗いた。
チラシに混じって、見慣れない封筒が一通あった。
宛名は夫の名前で、差出人の欄には奨学金を扱う機関の名前が印字されていた。
持ち上げると、紙は思ったより硬かった。
「督促」の二文字が、太い活字で並んでいた。
金額の欄で目が止まる。
桁を、二度数えた。
指先から、体温が引いていった。
風呂場のドアが開く音がして、夫が髪を拭きながら出てきた。
「これ、何」
封筒を見た瞬間、夫の手が止まった。タオルが肩から落ちた。
「……ああ、それ」
「督促って書いてあるけど」
夫は目を逸らして椅子に座った。それから、絞り出すように言った。
「奨学金の200万、実は滞納してた」
「滞納って、いつから」
「…二年くらい前から。就職して、最初のうちは払ってたんだけど」
夫はそこで言葉を切って、濡れた髪の先から落ちる水滴を見ていた。
結婚前の顔合わせの席で、夫は私の父にはっきり言っていた。
借金はありません、と。
あの顔で言っていた。
選べる道は一つしかなかった
翌日、夫が問い合わせて分かったことは、想像よりずっと重かった。
期限までに一括で納めるよう求められていて、分割に戻す道はもう残っていないという説明だった。
「期限までに全部、って言われた」
「200万を、今すぐ用意しろってこと」
貯金は結婚式と新居で使い切っていた。私の口座をかき集めても、半分にも届かない。
残された道は一つだった。別のローンを組んで、そのお金で一括返済する。
窓口で示された金利は、奨学金のそれとは桁が違った。
「毎月、これだけ増えるの」
返済予定の紙を挟んで、夫は黙り込んだ。
「なんで言わなかったの」
「……言ったら、結婚できないと思った」
その一言で、背中が冷えた。この人は私に知られないことを選んで、二年間ずっと、隣で笑っていたのだ。
「他にも、私が知らないことある?」
夫は答えなかった。答えないことが、答えのように思えた。
あれから、返済は続いている。夫は毎月きちんと入金しているし、家計簿も一緒に開くようになった。
それでも、200万から始まったあの数字を返済欄に書き込むたび、あの夜の台所の静けさが戻ってくる。
隣で眠っているこの人が、次は何を黙っているのか。私にはもう、確かめる方法がない。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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