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「3秒以内なら平気なんだから」見守り用のカメラで見てしまった最悪の光景。妻へ感じた恐怖とは

「3秒以内なら平気なんだから」見守り用のカメラで見てしまった最悪の光景。妻へ感じた恐怖とは
リビングに付けた小さなレンズ
4歳の孫を預かるようになって、リビングの棚の上に見守り用のカメラを置いた。
娘夫婦が共働きで、平日は夕方から夜までうちで面倒を見る。
台所に立っている間、孫がひとりで何をしているか分からないのが不安だった。スマホにリビングが映るようになってから、私は安心して洗い物ができる。
設置して3か月ほど経った日のことだ。孫がおにぎりを取り落とし、それが床の上を転がった。
「あー、落ちちゃったねえ」
妻はそれを拾い上げ、そのまま台所の流しへ持っていった。水道をひねる音がする。
「おい、捨てろよ」
「床に落ちたご飯、洗えば平気よ」
「そういう問題じゃないだろう」
「昔は皆そうしてたのよ。3秒以内なら平気なんだから」
結局そのおにぎりは私が引き取り、ゴミ箱に入れた。
あの時の私は、少し神経質すぎたかと反省すらしていた。
画面から消えた数十秒
その週の金曜、夜の7時過ぎ。
妻が孫の夕飯を持ってリビングへ入っていった。
私は洗い物をしながら、いつものように手元の画面を眺めていた。小皿の唐揚げを、孫が箸でつまむ。つまみそこねる。
唐揚げが、床に落ちた。
「あらら、落としちゃった」
妻がかがみ込んで、それを拾い上げる。ゴミ箱はリビングの隅にあるから、そこへ歩いていくはずだった。
私は画面を見つめたまま、その手の行き先を目で追った。
妻は、画面の外へ出ていった。
カメラはリビングの入口までしか映さない。孫がひとりで麦茶を飲んでいる。
10秒、20秒。妻は戻ってこない。廊下の向こうで、かすかに水の音がした気がした。
やがて戻ってきた妻の手は、空だった。何事もなかったように孫の隣へ座り直し、また食べさせている。
捨てたのだろうと私は思った。
思うことにした。
数分後、妻が台所へ入ってきた。
「あなたのぶん、よそっちゃうね」
コンロの上の唐揚げを、皿に移していく。味噌汁をよそい、箸を並べ、私の席に置く。
その皿の端に、唐揚げがひとつ、そっと載った。
衣が、そこだけ湿っていた。
私は妻の顔を見た。いつもと同じ顔だった。眉ひとつ動いていない。
「これ…」
「早く食べちゃって。冷めるから」
箸を持ったまま、動けなかった。
私は全部見ていたのだ。カメラが映していた。
妻が拾い、画面の外へ消え、手ぶらで戻ってきたことまで。
あれから半年、妻は何も変わらない。
今日も台所で鼻歌を歌いながら、私の皿に唐揚げをよそう。
変わったのは、私のほうだった。食卓に座るたび、皿の上を一度、じっと確かめてしまう。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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