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「もっと若い子ができたから」浮気したのに引き止めてくる彼。だが、我慢出来ずに家を出た結果

彼のスマホに、知らない名前
大学時代から数えて、六年。
同棲を始めて二年になる恋人だった。
その日、テーブルに置きっぱなしのスマホが震えて、通知が目に入った。
知らない女の子の名前と、絵文字だらけの短いメッセージ。問いただすと、彼はあっさり認めた。
「もっと若い子ができたから」
悪びれもしない言い方だった。相手は六つも年下の子だという。
六年間、私が積み上げてきた時間は、この人にとってそんなに軽いものだったのか。
一瞬、頭が真っ白になった。それでも、涙は不思議と出てこなかった。
「別れたくない、やり直したい」
今度は彼が慌てて言い出した。
私が黙っていると、「お前にも悪いところあったろ」とまで言った。
都合のいいときだけ、私を必要とする人だった。
思い返せば、この一年、彼の帰りは遅く、休みの日も「友達と約束がある」と出かけてばかりだった。
私はそれを、忙しいのだと信じ込もうとしていた。
泣くより先に、部屋を探した
その夜、私は泣くのをやめて、賃貸情報のサイトを開いた。
手が震えていた。悔しさか、悲しさか、自分でもよく分からない。
ただ、ここで彼にすがっても、この六年が報われることはないと、頭のどこかが冷静に告げていた。
復縁をちらつかせる彼に、期待する自分はもういなかった。
責め立てても、彼の職場や周りに言いふらしても、私の六年は戻ってこない。
それより、次の一歩を踏み出すほうが、ずっと大事だった。
週末のたびに、彼に内緒で部屋を見に通った。日当たりのいい、ひとり暮らし用の小さな部屋。
契約を済ませ、彼が仕事で留守の間に、少しずつ荷物を運び出していった。
すべての準備が整った日、私は彼に向き合って、静かに告げた。
「どうぞお幸せに」
彼は面食らった顔をした。
「は?どういう意味だよ」と慌てて追いすがってくる。
でも私は、もう部屋の鍵を返すばかりになっていた。
「戻ってきてくれよ、悪かったって」彼はなおも食い下がった。
半年前の私なら、その一言でほだされていたかもしれない。
「新しい部屋、もう借りてるの。今までありがとう」
彼の顔から、みるみる余裕が消えていった。
引き止めさえすれば私が戻ると、本気で思っていたのだろう。取り乱していたのは、私ではなく彼のほうだった。
荷物を積んだ車が、ゆっくり動き出す。バックミラーの中で、彼の姿がどんどん小さくなっていった。
新しい部屋のカーテンを開けると、朝の光が気持ちよく差し込んだ。ひとりの生活は、想像していたよりずっと身軽で、清々しかった。六年分の未練は、この部屋には持ち込まないと決めた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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