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「先生の独断で決めたの?」幼稚園のイベント決めで不満を漏らすママ友。だが、私が事実を突きつけると

落選からの繰り上げ
娘の幼稚園で、秋の芋掘り遠足に同行する保護者を抽選で決めることになった。希望者が多く、行けるのは数人だけ。私は申し込んだものの、あっさり落選した。
「残念だったね。来年もあるよ」
そう娘に笑ってみせて、その話はもう終わったつもりでいた。ところが数日後、園から一本の電話がかかってきた。
「当選していた保護者の方が急に行けなくなって。繰り上げで、ぜひお願いできませんか」
思いがけない話に、私は二つ返事で引き受けた。娘も大喜びで、その晩は長靴を玄関に出して準備を始めたほどだった。
バス停での質問攻め
翌朝、いつものバス停で一緒になるママが、妙にそわそわした顔で近づいてきた。挨拶もそこそこに、彼女は声を潜めて切り出した。
「ねえ、結局誰が芋掘り行くの?」
誰が選ばれたのか、ずいぶん気にしているらしい。私が同行することになったと伝えると、彼女の表情が一瞬で変わった。
「どうやって決まったの?抽選?」
「先生の独断で決めたの?」
矢継ぎ早の質問に、私は戸惑った。落選した私がなぜ行くのか、その裏に何かあると思い込んでいる様子だった。
それだけでは済まなかった。彼女はその日のうちに、ほかの保護者をつかまえては言いふらしていた。
「ねえ、なんであの人が行くの?落選してたのに、おかしくない?」
送り迎えのたびに、こちらをちらちらと見る視線が増えていった。何も悪いことはしていないのに、まるで割り込んだ人のような扱いだった。
手元の連絡帳を開いて
そのままにしておけば、噂はどんどん大きくなる。私は次の朝、彼女が再び詮索してきた場で、落ち着いて答えることにした。
「園から連絡をいただいたんです」
「再抽選で選ばれました」
そう言って、園からの連絡をメモした連絡帳のページを、さりげなく開いて見せた。日付も、繰り上げの経緯も、きちんと書き留めてある。やましいことなど、何ひとつない。
彼女の顔から、勢いがすっと引いていった。何か言いかけて、口をつぐむ。視線が泳ぎ、最後には気まずそうに目を逸らした。
「……そう、なんだ。ちゃんと決まってたのね」
やり取りを近くで聞いていた別のママが、横から口を添えた。
「繰り上げなんて、よくあることでしょ。騒ぐようなこと?」
そのひと言で、場の空気は完全に決まった。言いふらしていた彼女のほうが、いつの間にか浮いていた。
それからは、根掘り葉掘り聞かれることもなくなった。私は余計な揉め事に巻き込まれないよう、彼女とは少し距離を置くことにした。
遠足当日、娘は泥だらけになって大きな芋を抱えていた。引き受けて、本当によかったと思える一日だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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