Share
「昨日ね、新しいステージクリアしたんだよ」と仲良く話す子供達。だが、ママ友が怒った理由に絶句

同じ幼稚園のママと始めた集団登校
小学一年生になった娘と、毎朝一緒に登校していた頃の話です。同じ幼稚園を出た仲良しの子とそのママと、自然と登下校をともにするようになりました。
最初の二日間はにこやかに挨拶を交わし、何の問題もありませんでした。
ところが通い出して三日目の朝、空気が一変したのです。娘たちは流行りのゲームの話で盛り上がっていました。
「昨日ね、新しいステージクリアしたんだよ」
娘が無邪気にそう話した、その時でした。隣を歩いていたママが、突然うちの娘に向かって声を荒げたのです。
人の子を怒鳴りつけた朝
「自慢ばかりしないの!」
「うちの子は毎回楽しみにしてるんだから」
あまりの剣幕に、その場が凍りつきました。娘はびくっと肩をすくめ、見る間に目に涙をためていきます。私も一瞬、何が起きたのか分かりませんでした。
けれど、ただの子ども同士のおしゃべりを、よその親が怒鳴りつけて止めていい道理はありません。
私は娘を背にかばいながら、できるだけ静かに言いました。
「子ども同士の会話ですよね?」
ママは虚をつかれたように口をつぐみました。それでも引かず、声を張って言い返してきます。
「うちの子だって頑張ってるの。それを毎日聞かされる身にもなってよ」
「ゲームの話で盛り上がるのは、仲がいい証拠じゃないですか。叱るほどのことでしょうか」
私が穏やかにそう返すと、ママは言葉に詰まりました。
絶縁宣言が空振りした瞬間
ばつが悪くなったのか、ママは急に話をすり替えてきました。
「とにかく、こういうことを子どもの前で叱らない人とは、付き合い方を考えさせてもらうから」
こちらの育て方が間違っているとでも言いたげな、見下した口ぶりでした。けれど私は動じませんでした。
「ええ、どうぞ。子どもの会話に大人が割って入って怒鳴る方とは、私もご一緒しかねますので」
はっきりそう告げると、ママの顔色がさっと変わりました。何か言いかけて、言葉が続かずに飲み込みます。
やがて気まずそうに目を逸らし、黙り込んでしまいました。
その様子を、後ろから来た別の登校班のママたちが見ていました。
「子どものおしゃべりにあんなに怒る?」と顔を見合わせ、ひそひそと言葉を交わしています。
怒鳴ったママは、今度は周囲の視線の冷たさに気づいたようでした。
翌日から、そのママは私たちと時間をずらして登校するようになりました。
すれ違っても、ばつが悪そうに会釈するだけで足早に去っていきます。絶縁を切り出したはずが、自分の方が居心地を悪くした格好です。
娘はその後、別のお友達と楽しそうに通うようになりました。怒鳴られた朝のことも、もうすっかり笑い話です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


