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「育児もちゃんとやってるよ、なあ?」と友人夫婦に豪語する夫。だが、妻の高熱で丸一日ワンオペした結果

友人の前で豪語した夫
子どもがまだ小さかった頃、我が家に夫の友人夫婦が遊びに来た。
お酒が進むと、夫はいつものように胸を張った。
「妻は家事が苦手で、俺がいないと家が回らないんだよ」
友人たちは感心したように笑っていた。私はキッチンで、内心ため息をついていた。
実際の夫は、たまにおむつを替え、気が向けば子どもと遊ぶ程度。
夜泣きの対応も、保育園の準備も、病院の付き添いも、細かいことはほとんど私が担っていた。
それでも夫の中では、自分は立派に協力している父親、ということになっていた。
「育児もちゃんとやってるよ、なあ?」
同意を求められ、私はあいまいに笑うしかなかった。
妻が倒れた日の丸一日
そんなある日、私が高熱で寝込んだ。
立ち上がるだけで目まいがする。子どもの世話も家事も、とても無理だった。
「今日は私、本当に動けないの。お願いしていい?」
「任せとけって。俺がいないと回らないって言ってるだろ」
夫は自信満々だった。
けれど、その自信は早々に崩れていった。布団の中まで、戸惑う声が聞こえてくる。
「なあ、保育園バッグって何入れるんだっけ」
「連絡帳も書くの?今日の体温って、どこに書けばいいんだ」
「洗濯機、これどのボタン押すの」
「あいつ、これ食べないんだけど。どうすれば…」
私は熱でかすむ頭で、ひとつずつ答えるしかなかった。
子どもの食事に手こずり、持ち物の確認に追われ、洗濯の途中で次の用事が割り込む。
一つ終わらないうちに、次から次へとやることが押し寄せる。
普段は目に入らない、名前のない作業の山だ。夕方には、夫の声からすっかり余裕が消えていた。
翌朝の白旗
翌日、夫はソファでぐったりしていた。
「こんなにやることがあるとは思わなかった…」
「毎日これなのよ」
私が言うと、夫は黙り込み、言葉を探すように口を開いては閉じた。
あの「俺がいないと回らない」が、いかに空っぽな言葉だったか、身をもって思い知ったらしい。
「友達の前で、家が回らないって言ってたよね」
夫はうつむいたまま、返す言葉を持たなかった。
ちょうど様子を見に来た私の母が、台所からそっと口を添えた。
「一日でそれなら、毎日のこの子は大変よ」
夫は母の顔を見られず、うつむいたまま小さくうなずいた。
翌朝、夫は誰に言われるでもなく、自分から保育園の準備を始めていた。
「今日からは、手伝うじゃなくて一緒にやるよ」
あれだけ豪語していた人が、今は私の手元をうかがいながら動いている。
一日で立場が入れ替わったその姿に、私は少しだけ溜飲が下がった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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