Share
【実話怪談】「鈴なんかないよ、ここに」土曜の金縛り中に頭元で鳴った音、女性が見たのは

【実話怪談】「鈴なんかないよ、ここに」土曜の金縛り中に頭元で鳴った音、女性が見たのは
決まって土曜のソファで起こる金縛り
あの家に住んでいた数年間、私はしょっちゅう金縛りにあっていました。
週末の昼下がり、決まって土曜日の休みにリビングのソファで横になっている時です。平日や夜中には一度も起きませんでした。
夫はまだ出かけていて、家の中は私ひとり。
窓から差し込む光がカーテンを薄く透かして、リビング全体がほの白く明るい時間帯でした。
テレビも消して、家中がしんと静まり返る時間です。
横になって少しうとうとすると、すうっと体が重くなって動かなくなります。
最初の頃は怖くて泣きそうになりましたが、何度も繰り返すうちに、だんだん慣れていきました。
(また来た)
そう思いながら、私は目を閉じて金縛りに身を任せるようになっていたんです。
動けないのは決まって5分ほどで、騒がなくても自然に解けることが分かっていました。指先だけが冷たくなる感覚も、毎回同じでした。
頭元から鳴った「チリンチリン」
その日もいつも通り、ソファで金縛りに身を任せていました。耳の奥がしんと静かになって、自分の心臓の音だけが聞こえます。
その時です。頭元のほうから、はっきりとした音が届きました。
「チリンチリン」
小さな鈴のような澄んだ音色でした。一度だけではなく、二度、三度と続けて鳴ります。
ソファの頭元には小さなサイドテーブルがあり、文房具を入れたペン立てが乗っているだけです。鈴のついた風鈴も、お土産の小物も、その家には何ひとつ置いていませんでした。
ペン立ての中の小さな鈴
しばらくすると金縛りが解けて、体に力が戻ってきました。私はゆっくりと身を起こし、頭元のサイドテーブルへ顔を向けました。
ペン立てに刺さった数本の鉛筆。そのうちの一本のお尻に、本当に小さな、米粒ほどの鈴がついていたんです。
「鈴なんかないよ、ここに」
声に出してそうつぶやいてから、私はもう一度それを指でつまみました。
間違いなく鈴で、軽く振ればちゃんと音も鳴ります。どこで買ったのか、誰がつけたのか、まったく心当たりがありません。夫に確認しても首をかしげるばかりで、子供たちも知らないと言うのです。
誰かが鳴らしてくれていたのですね、と今では思います。あの家では他にも、ドアが勝手に開いたり、台所で気配を感じたりと、たくさんの不思議な出来事がありました。引っ越して何十年も経ったいまも、あの鈴の音だけは耳の奥にはっきり残っているのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、60代以上・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


