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「勝手に入ってったらええ」他人の家のドアを開けようとした自治会長。だが、開けようとしていた状況に絶句

夜勤明けの廊下で見かけた知らない後ろ姿
夜勤明けの体を引きずって、マンションの廊下を歩いていた朝のことだ。
同居している親はデイサービスを利用していて、その日はちょうどお迎えが来る時間と重なっていた。
共用の入り口にも、エレベーター前にも、親の姿はなかった。
胸の奥がざわついた。お迎えの時間に出ていないのかもしれない。
そう察した私は、自宅の階で降りた瞬間、廊下の先に見慣れない後ろ姿を見つけた。
デイサービスの制服を着たスタッフが、自治会長と並んで歩いていた。
なぜ会長がうちの方向へ向かっているのか、すぐには理解できなかった。距離を保ったまま、私は二人の後ろを追った。
「勝手に入ってったらええ」
会長の声がはっきりと耳に届いた。自宅が近づくにつれて、足が勝手に速まった。
手をかけた瞬間にゾッとした朝
「別に構わん、何にも思わへんわ」
続けて聞こえてきた声に、背筋が凍った。
デイのスタッフは「それはちょっと…」と遠慮の声を漏らしていたが、会長は構わずうちのドアに手をかけた。
鍵がかかっていないことを知っているような迷いのない動作だった。
会長が振り返り、私の顔を認識した瞬間、その表情が硬く強張った。
慌てて手を放し、半歩下がって愛想笑いを作ろうとしたが、口元が引きつっていた。
「あ、いや、お迎えの方が困っとったから…」
言い訳らしき言葉を残して、会長は逃げるように廊下を去っていった。
残されたスタッフは深々と頭を下げ、本来の用件を静かに告げた。私の親は部屋の中で支度に手間取っていただけだった。
留守の間に何が起きていたかを悟った夜
その夜、布団に入ってからも会長の顔が頭から離れなかった。
鍵の有無を確認しようともしない手つき、迷いのない歩幅、振り返ったときの慌てぶり。あの動作は、初めてではなかった。
私が仕事に出ている昼間、親が一人で在宅している時間に、会長は何度うちのドアを開けてきたのだろうか。
何を見て、何を持ち出し、何を周囲に話してきたのだろうか。考え始めると、寒気が止まらなかった。
マンションの自治会長という肩書は、住人の信用の上に成り立っているはずだった。その立場を盾に他人の家の門を平気で開ける人物が、私たちの頭上で笑顔の挨拶をしてきた事実が、何より怖かった。
翌週、私は玄関の鍵を電子錠に交換し、屋外用のカメラを発注した。
あの慌てた顔を二度と廊下で見たくなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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