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「お疲れさま!」ずっと笑顔の素敵な同僚。だが、引き出しから見つけてしまった恐怖の写真

部署の誰からも好かれていた、笑顔の同僚
同じ部署で3年一緒だった彼女は、誰に対しても柔らかい笑顔を絶やさない人だった。
後輩のミスを叱るところを見たことがなく、忙しい時期には残業して他のメンバーを手伝う。歓送迎会の幹事も率先して引き受け、休憩室では誰よりも先に挨拶を口にする。
新人からは「優しいお姉さんポジション」として慕われ、上司からも厚い信頼を寄せられていた。
私自身も入社当初に何度も助けられた相手で、彼女に対して不満を持ったことは一度もなかった。
「お疲れさま!」
朝の挨拶も、退勤の挨拶も、彼女から声をかけられない日はなかった。
声色はいつも上向きで、誰の名前を呼ぶときも同じ温度だった。
私はその挨拶を当たり前に受け取り、何の警戒も持っていなかった。
異変に気づいたのは、ある夕方だった。
会議室から自席に戻ると、彼女が席を外していて、引き出しが半分ほど開いたままになっていた。
落ちそうなファイルを押し戻そうと近づいて、何気なく中を覗き込んだ。
資料の束の上に、小さな写真が一枚乗っていた。
最初は彼女の家族写真か、社内イベントの記念写真だろうと思った。何気なく視線を落とした瞬間に、視界の中心が固まった。
見覚えのある顔
映っていたのは、社員証用の顔写真だった。
それも、私のものだった。
写真には「許さない」と書かれ、ばつ印がついていた。
指先から血の気が引いた。
同時に、廊下の方向から軽い足音が近づいてきた。咄嗟に引き出しを元の位置に戻し、自分の席に戻ろうとして振り向いた瞬間、目が合った。
彼女だった。一瞬、彼女の表情が止まる。気づかれなかったと判断したらしい。
次の瞬間、彼女はいつもの柔らかい笑顔に切り替えて口を開いた。
「お疲れさま!残業頑張ろうね」
声色も、目尻の下がり方も、3年間私が見てきたものとまったく同じだった。直前に引き出しの中で見たものと、いま向けられている表情が、頭の中でどうしても繋がらない。
何が原因で恨まれていたのかも、いつから写真が用意されていたのかも、分からなかった。社内のどこかで撮られた一枚なのか、人事資料から抜き取られたものなのか、思い当たる場所は無数にある。
その日のうちに直属の上司に相談し、翌週から席を離れた別部署に異動願いを出した。彼女と顔を合わせる機会は減ったが、廊下で笑顔の女性とすれ違うたびに、あの引き出しの中身が脳裏に蘇る。
今でも自分の社員証用の写真を見ると、画びょうの跡を探してしまう癖が抜けないままだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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