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「肝心な部分は他人任せだな」決定権ゼロで腐っていた会社員。だが、温めた提案が即採用された結果

責任だけ重く、決定権は上にある日々
会社員として働き始めて十年ほど、最近の僕には小さなモヤモヤがずっと積もっていました。
担当業務の段取りは細かく組み立てて、関係先との調整もこちらで進める。
資料の作り込みも、現場とのすり合わせも、たいてい自分の手で詰めていく毎日です。
それでも、最後にゴーサインを出すのは部長で、評価する立場も上の人。
(責任ばかり重くて、肝心な部分は他人任せだな)
そう感じる日が増えていました。
途中まで形にして、判断の段階で止められる。
差し戻しが多く、結局、最後までやりきれない案件もあって、気力がじわじわと削られていったんです。
同期で集まった居酒屋でも、似たような愚痴がぽつぽつ並びます。
ある夜、残業帰りに同じフロアの中堅の同僚にぼやくと、苦笑いで返されました。
「うちはそういう会社だからさ。割り切るしかないって」
たしかに、その通りなのかもしれない。
けれど、心のどこかで諦めきれない自分もいて、業務の合間に新しい流れの提案資料を、こっそり書き溜めていたのでした。
会社は嫌いではない。
仕事も嫌いではない。ただ、自分の頭で考えたものが、どこかで吸い取られていく感覚だけが、じわっと残るんです。
部長の口から落ちた、ひと言
そんなある朝、定例の進捗会議で、思いきって温めていた提案を出してみました。
業務の流れを少し組み替え、現場の負担を減らしながら成果につなげる、僕なりの工夫案です。
資料を配り、要点を説明し終えたあと、机の向こうで部長が腕を組みました。
長い沈黙のあと、ぽつりと言葉が落ちます。
「これ、いい案だな。動かしてみよう」
(え、本当ですか)
差し戻されるか、検討案件として棚に上げられるか。そう身構えていた僕は、思わず聞き返しそうになりました。
会議の終わり際、部長は資料を軽く叩いて、こう続けてくれたんです。
「お前のところで進めてくれ。判断はある程度、任せるから」
翌週、本当に小さなプロジェクトとして動き出し、僕がまとめ役を任されることになりました。
関係部署を回り、現場の声を拾い、自分の頭で考えた段取りで進めていく。
判断の場面で迷っても、ここは自分が決めていいと言われた範囲の中、責任の手応えがじわりと胸に広がりました。
初週の終わりに、社内で何度も差し戻された案件のことを思い返してみました。
あのときの手間も、無駄じゃなかったんだな、と思えてきます。
自分の頭の中だけにあったものが、形になって動き始めた瞬間。長く溜まっていたモヤモヤが、すうっと抜けていく心地がしたのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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