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「うちの先輩、いい人だから」高校時代、彼がダブルデートで紹介してきたのは40代の男性。20年後、思わぬ形で彼の名前を見た

「うちの先輩、いい人だから」高校時代、彼がダブルデートで紹介してきたのは40代の男性。20年後、思わぬ形で彼の名前を見た

遠距離の彼に呼ばれた休日、待ち合わせに立っていた男性

高校生だった頃、隣県の同年代の彼と遠距離で付き合っていました。

月に一度会えるかどうかの距離感で、メッセージだけが心の支えの時期です。

ある週末、彼から「友達と四人で会わないか」と誘われ、私は仲のよい友人を連れて待ち合わせの駅へ向かいました。

改札を抜けると、彼の隣には見慣れない男性が立っていました。少し腹の出た体つき、薄くなった髪、深く刻まれた目尻のしわ。どう見ても40代に差しかかった年齢の人でした。

「うちの先輩、いい人だから」

彼は屈託のない笑顔で、私たちにその男性を紹介したのです。場の空気が一瞬で固まりました。友人は引きつった笑みでお辞儀をし、私はうなずくのが精一杯でした。年齢が倍近く離れた相手を学生の友人にあてがおうとしている。その発想自体が信じられなかったのです。

食事の席は地獄でした。男性は終始ニコニコと友人に話しかけ、彼は「先輩、最近どうですか」と気を遣う側にまわっています。

私は早く帰りたい一心で、料理の味すらわかりませんでした。その夜から私は返信が遅れがちになり、関係は自然と消えていったのです。

20年後、調査リストの一行に並んでいた懐かしい名前

それから20年以上の月日が流れました。私は調査関係の仕事に就いており、企業や個人の身辺をデータとして整理する業務に携わっていたのです。

ある日、新しく届いた調査対象者のリストを開いて、私は息を止めました。画面の中ほどに、見覚えのある名前と生年月日が並んでいたのです。

あの彼でした。20年以上前に自然消滅したきり、一度も連絡を取っていない人です。

同姓同名の他人かと思い、紐づいた個人情報を慎重にめくっていきましたが、出身地も学歴も、間違いなく本人を指していました。

(嘘でしょ)

業務の手は止まりませんから、私はそのまま調査を進めるしかありません。

住所欄に並んでいたのは、付き合っていた頃に彼が話していた実家の地名そのままでした。

婚姻歴の項目は空白。同居家族の欄には、ご両親の名前が記されています。50代を目前にして、彼はまだ実家にいたのです。

あの日、何の疑問もなく中年男性を友達のように連れてきた感覚。

20年経っても、彼の中で何かが止まったままだったのかもしれません。

画面に並んだ一行を眺めていると、背筋に冷たいものが走りました。あのとき関係が自然消滅していなかったら、私はどこに立っていたのだろう。そう考えるだけで、指先がしんと冷えていったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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