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「誰?そこに、誰かいる?」一人暮らしの深夜、枕元に迫る黒い影に指先の震えが止まらなかった

大学の講義と部活に明け暮れ、毎日が目まぐるしく過ぎていたあの頃。
一人暮らしを始めて間もない僕は、慣れない家事とハードな練習に、心身ともに疲れ果てていました。
その日も、吸い込まれるように泥のような深い眠りに落ちていたはずでした。
深夜、ふと意識だけが水面に浮上するように覚醒します。しかし、何かがおかしい。
重たい鉄板を押し当てられたような違和感。必死に抗っても、指先一つ、眉間一つ動かせない。
いわゆる「金縛り」の状態であると気づくのに、時間はかかりませんでした。
「え、どうして……全然動かない」
パニックになりそうな心を必死に抑えますが、意識だけはやけに明瞭。いつもと同じ部屋。
それなのに、肌にまとわりつく空気感は、決定的に違っていました。冷たく、湿り気を帯びた異様な気配。何かが、いる。
クローゼットの脇から音もなく近づく「誰か」の気配
視界の端。クローゼットのすぐ横に、自分以外の「誰か」が立っているのが分かりました。
姿は判然としませんが、そいつは微動だにせず、じっと僕を凝視しています。
「誰?そこに、誰かいる……?」
影は音もなく移動を開始。床を滑るように近づき、ベッドのすぐ脇までやってきました。
鼓動が耳元で跳ね上がり、呼吸が浅くなるのを感じます。
影はゆっくりと、僕の顔を覗き込もうと身を乗り出してきました。輪郭は見えずとも、その執念のような視線だけは痛いほどに突き刺さります。
(……あ、これ、顔が見えたら終わる)
本能的な恐怖が頂点に達した瞬間。
パッと意識のスイッチが切り替わるように、全身の力が抜け、体が自由を取り戻しました。
静寂を取り戻した部屋。夢と現実の狭間で残った戦慄
(……今の、夢? 怖すぎだろ……)
激しい動悸を抑え、勢いよく起き上がります。
震える手で部屋の電気をつけると、そこには見慣れた部屋。クローゼットの横にも、当然ながら誰もいません。
あまりにリアルな出来事に、しばらく指先の震えが止まりませんでした。
「なにも、ない。よかった……ただの夢だ」
安堵したものの、背中の冷や汗は引く気配を見せません。
これまでも怖い夢を見ることはありましたが、これほどまでに五感が研ぎ澄まされた戦慄は初めて。
あの「覗き込まれる直前の感覚」だけは、今も鮮明に覚えています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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