MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「玄関の前にまた置かれてる」散歩した時の片付けをしない住人。だが、注意しなくてよかったと感じたワケ

「玄関の前にまた置かれてる」散歩した時の片付けをしない住人。だが、注意しなくてよかったと感じたワケ

朝になると、門扉の前に残っていました

朝、玄関を開けて新聞を取りに行くのが私の日課です。

ところがある頃から、門扉の前に犬のものらしい排泄物が残されていることが増えました。

「玄関の前にまた置かれてる」

妻に言われるたび、私は庭のホースで水を流します。

毎日ではありませんが、何度も続けば気分のいいものではありません。

私たちが気にしていたのは、隣の奥さんでした。

毎朝ほぼ同じ時間に犬を連れて近所を歩いていたからです。ただ、実際にうちの前で犬が排泄し、そのまま立ち去るところを見たわけではありません。

向かいの家でも似たことがあったらしく、ごみ捨て場で会った近所の人から「うちの前にも残っていることがある」と聞きました。

それでも、誰も隣の奥さんに直接注意はしませんでした。

「違っていたら困りますし、近所ですからね」

その言葉に、私も頷くしかありませんでした。

回覧板の翌日、散歩姿が変わりました

そんな頃、自治会の回覧板が回ってきました。

そこには、犬の散歩中の排泄物は必ず持ち帰るように、という注意書きがありました。

誰かが相談したのか、別の場所でも問題になっていたのかは分かりません。ただ、私たちは「これで少し変わるかもしれない」と期待しました。

すると翌朝、隣の奥さんは肩から小さなカバンを提げて犬の散歩に出かけていきました。

「ちゃんと持って歩くようになったのね」

窓からその姿を見た妻も、少し安心したようでした。

ところが数日後、門扉の前にはまた同じものが残っていました。

私は首をかしげました。隣の奥さんがカバンを使っているところまでは見ていません。しかし、それだけで「あの人が片づけていない」と決めつけることもできません。

結局、その後も誰が残しているのかは分からないままでした。

回覧板が回り、隣の奥さんの散歩姿は変わりました。それでも問題そのものは消えなかったのです。

今でも門扉の前を確認するたび、あのとき誰かを決めつけて直接注意しなくてよかったのかもしれない、と思うことがあります。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「夜遅くに歌うのはやめてください」管理会社に二度伝えた騒音。私の部屋に、静けさが戻ってきた瞬間

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking