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「夜遅くに歌うのはやめてください」管理会社に二度伝えた騒音。私の部屋に、静けさが戻ってきた瞬間

「夜遅くに歌うのはやめてください」管理会社に二度伝えた騒音。私の部屋に、静けさが戻ってきた瞬間

夜になると、壁の向こうの音が近くなる

私が住んでいるのは、少し生活音の響きやすい集合住宅だ。

入居したばかりのころは、隣の部屋の電子レンジが鳴る音まで聞こえてきて驚いた。

夜になると、料理をする音や水を流す音、足音なども聞こえる。

最初は気になったものの、普通に暮らしていれば出る音だと思い、次第に受け流せるようになった。

ところが、しばらくして別の音に悩まされるようになった。

23時を過ぎ、そろそろ寝ようと布団に入ったころ、床のほうから歌声が響いてくるのだ。

毎晩ではない。それでも始まるとしばらく続き、声が低く響くせいか、耳を塞いでも気になった。

「また始まった…」

時計を見ると、23時半を回っていることもあった。

どの部屋の人が歌っているのか、私には分からない。音は建物の中で響くため、聞こえてくる方向だけで決めつけるのも怖かった。

そこで直接注意しに行くことはせず、管理会社へ相談することにした。

「夜遅くに歌うのはやめてください、と注意してもらうことはできますか」

担当者は時間帯や聞こえ方を確認し、「状況を確認します」と答えた。

けれど、その後も歌声は続いた。数日は静かなこともあったが、忘れたころにまた夜遅く聞こえてくる。

二度目に伝えると、全戸にお知らせが入った

しばらく我慢したものの、眠れない夜が続き、私はもう一度管理会社へ電話をかけた。

今度は、歌声が聞こえた時間帯や、どのくらい続いていたのかをできるだけ具体的に伝えた。

「生活音までなくしてほしいわけではないんです。ただ、夜遅い時間の歌声で眠れないことがあって……」

担当者は話を聞いたあと、「では、建物全体に夜間の生活音についてお知らせを出します」と言った。

その日の夕方、ポストを見ると一枚の紙が入っていた。夜間は話し声や音量に配慮してほしい、という内容だった。

特定の部屋を名指ししたものではない。それでも、管理会社に困っている状況が伝わったことに少しほっとした。

その夜も、遅い時間に歌声が聞こえてきた。

「やっぱり変わらないのかな」

そう思った直後、歌声は途中で止まった。それから、その夜はもう聞こえてこなかった。

翌日も、その次の日も、深夜の歌声はなかった。

数日後、ごみ置き場で顔を合わせた住人の方が、何気なく言った。

「最近、夜が少し静かになりましたね」

私だけが気にしていたわけではなかったのだと、そのとき初めて分かった。

そしてある朝、私は目覚まし時計の音で目を覚ました。

隣の部屋から小さな生活音は聞こえる。それでも、夜中に歌声を気にして何度も時計を見ることはなかった。久しぶりに朝まで眠れたのだと気づき、それだけでずいぶん気持ちが軽くなった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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